2020年の梅雨は非常に長かったです。山に行きたくても天気が悪くて行けないという日々が続いていました。僅かながら休みの日に曇りの日があったのでそこしかないということで赤城山に登ってきました。結果として終始天気が悪くて山登っている途中に雨が降ってきてしまったのですが、天気が悪い日だからこそ見れる景色にも出会えた山旅でした。
赤城山とは
赤城山は日本百名山にもなっている群馬県を代表する山です。赤城山という山は実は存在していなくて黒檜山(標高1828m)とか地蔵岳(標高1674m)、駒ヶ岳(標高1685m)の複数の山体の総称です。真ん中にある大沼を中心に黒檜山を初めとする外輪山が囲んでいます。
アクセスもよく、前橋駅からバスで1時間かかるのですが、バスで標高1300mの大沼までいけるので300m〜500m登ればピークハントできてしまいます。なので大沼一周のトレッキングから外輪山を縦走までどんな登山レベルでも楽しめる山です。
今回は赤城山で1番標高の高い黒檜山まで登り黒檜山から駒ヶ岳まで縦走して大沼へ下山するルートにしました。日帰りなので装備を少なくしてもいいのですが、最近は山に登れてなくて、お盆の時期にアルプスに行く予定だった(結局行けなかった)ので体力作りの一貫としてシュラフを持っていくことにしました。1kgもないものですがずしっと重量を感じてしまいます。
登山口までは大沼と赤城神社を見ながら車道をゆく
前橋駅からバスに揺られること1時間。バスの停留所であるあかぎ広場に到着しました。登山バスには人が多かったですがみんな座れるぐらいの人数でした。道中は結構クネクネ道だったので立ちっぱなしで乗り続けるのは相当辛いでしょう。混雑していて乗れない時は続行便は出るのかな。
黒檜山に近いあかぎ広場で大半の乗客が降りました。もう一つの赤城山登山で登られることの多い地蔵岳は別のバス停で降りるので地蔵岳にいく方は比較的少なかったのではないでしょうか?
あかぎ広場から黒檜山の登山口へは20分ぐらいの道あるきです。しかし、途中大沼がみえ、今回は寄りませんでしたが赤城神社もあります。
車道にはランニングをしている人がちらほら。標高高いので涼しいですし、適度な起伏がありますし、1周の距離がわかるのでランナー(というか駅伝部の合宿っぽい陸上選手)が多いのかな。
そうこうしているうちに登山口に到着しました。ここから先は登山者の世界です。
黒檜山までは岩の急登
黒檜山までの道はのっけから岩の急登です。
休めるような緩やかな道はほとんどなく、岩をひたすら登っていきます。岩といっても梯子や鎖を使わなければいけないようなところはないので難易度的には高くはありません。両手を使って登ることが多いのでトレッキングポールは片方だけにしたほうがいいでしょう。
登って尾根に出ると先ほど歩いてきた大沼が見えました。沼の奥に見える山が地蔵岳(標高1674m)です。地蔵岳にはアンテナが立っているのですがその先に晴れていると富士山が見えるみたいです。ただ、この日は曇天なので当たり前ですが見えません。群馬から富士山って結構な距離がありそうですがみえるのは率直にいってすごい!!
途中猫岩などを通過していきながら岩がちの登山道を登っていきます。
ところどこで大沼の素晴らしい景色が見れます。
駒ヶ岳からの縦走路と合流してちょっと進むと黒檜山の山頂です。
山頂には標識しかなく景色は望めませんが、絶景スポット2分と書いてありました。せっかくなのでいってみました。
当たり前ですが何も見えません笑。本来なら榛名山とか浅間山とかがみえる方面のようです。
後半は絶景のはず(??)の縦走路をゆく
駒ヶ岳までは外輪山を歩きます。
歩いてすぐの分岐を
駒ヶ岳方面へ進みます(曲がると先ほど登ってきた登山道になります)
途中で絶景ポイントへの分岐もありますがどうせ見えないと思ったので行かず駒ヶ岳へと下ります。
駒ヶ岳までの縦走路は急な階段が多くて一定のリズムで降りなければいけないのが難点ですが、岩がちの道を登り降りするよりかは歩きやすいです。
所々、左右(特に左側)が開けていて晴れている時はすごくきれいなのかもしれませんが何も見えませんでした。
下り終わると大タルミと呼ばれる開けたところにきます。付近はベンチがありここから駒ヶ岳までは登りになりますので休憩ポイントにはちょうど良いでしょう。駒ヶ岳までの登り道を登って5分ぐらいで駒ヶ岳に到着。
駒ヶ岳も景色がきれいに見えるようですがご察しの通り
駒ヶ岳からの下山道で開けているところにあり、この先にある小沼がちょこっと顔を出していました。
晴れていると関東平野を一望できるようですが、少し雨が降ってきた縦走路の風景も雲がすぐそばまできているので雲の白さと木々の緑がコントラストになっていて素晴らしい風景です。晴れの日もいいけれど曇っていても山はすごい景色を見せてくれることを実感しました。
大沼へは急な階段と岩がちの下山道です。階段は鉄でできており、雨が降っていたりあがった後は非常に滑りやすいので注意が必要ですし、岩がちの道を下ると足を捻りそうになります。
駒ヶ岳から登山口までは30分から35分で戻ってこれました。
黒檜山から大沼までは関東ふれあいの道になっていています。
帰りは富士見の湯で汗を流す
登山口からバス停までは歩いて3分でつきました。バス停近くは大沼の辺りでトイレがあったり、食事処やお土産屋が点在しています。
登山靴を脱いでサンダルにして登山口の汚れを落としたり荷物の整理をしているうちにバスが到着。
帰りの温泉はバスで前橋駅の途中にある富士見の湯にいきます。
富士見の湯の目の前までバスでいけるのでほぼ歩かずに温泉に入れます。料金は540円で泉質も良かったです。塩化物泉なので少ししょっぱかったですが保温効果があるので冬には湯冷めしないのでおすすめです。
赤城山は登山初心者でも登りやすく、また途中途中で絶景があったり、岩がちなところや急な階段を登り降りがあったりと登りがいがある山でした。また急登があるのでトレーニングにもなりますし、上級者は赤城山の外輪山を縦走したり、雪山を登ったりとどんな登山レベルでも楽しめると思いました。
また今度は晴れた日に地蔵岳を登りにいきたいです。