私は登山用のトレッキングパンツはTHE NORTH FACEのバーブパンツをメインに使っていました。
ただ、トレッキングパンツはバーブパンツの他にColumbiaのモリソンリッジパンツの2本しかもっていなかったのでかねてからもう1本ほしいと思っていました。
そこで、買ったのがTHE NORTH FACEのアルパインライトパンツです。
ストレッチ性が高くてシルエットも良いことから登山にはもちろん、街でも履けてしまうパンツです。個人的に山で1番よく見るトレッキングパンツだと思うぐらい幅広い層からの支持を得ている人気商品です。
機能的にもすでに持っているバーブパンツと似ているところが多く、価格もほとんど一緒です。ただ、細かいところは違っていますので比較をしていきましょう。
アルパインライトパンツのいいところ
① 抜群のストレッチ性
ストレッチ性は生地を引っ張ってみればある程度目で確認できます。実際、アルパインライトパンツはよく伸びます。
が、実際の伸縮性やストレッチ性というものは実際履いて山に登ってみるとよくわかります。
実際この前山に登ったときにわかりましたが、アルパインライトパンツはとにかくストレッチ性がすごい。山に登るときは自然に足を上げて登るので伸縮性がないと思うように足があがらないのですが、アルパインライトパンツではそんな窮屈さを感じることはありません。自分が思うように足を動かせるのでどんな体勢でも問題なしなのがアルパインライトパンツの特徴だと思います。
ただ、ストレッチ性のよさや足さばきのよさはスポーツや登山用のタイツでも代用できるのも事実です。アルパインライトパンツであればタイツのような締めつけ感はないので普通にしているときは窮屈になることはありません。なので、山小屋やテントで寝るときにも違和感なく寝れるはずです。私は山小屋やテントに泊まるときは翌日の格好をして寝るのですが、タイツだとどうしても窮屈でタイツは翌朝に履くことが多いです。山の朝は大抵寒いので、タイツに履き替えるとき寒くてイヤってなることがあるのですが、アルパインライトパンツであればそんなことにはならなそうです。
② 細身のシルエット
アルパインライトパンツというと細身のシルエットでしょう。まるでスキニーのよう。山用のトレッキングパンツは1着1万円超えるようなものがほとんどなのでおいそれと買うことも難しいですよね。実際アルパインライトパンツは1万5000円しますので、山だけで使うのは勿体ない気もします。アルパインライトパンツであれば、山だけでなくキャンプなどのアウトドアや街着として使えるなら使いたいですよね。
アルパインライトパンツは街で着用していても違和感ないシルエットですし、シャツと合わせればビジネスカジュアルな衣装として使うことも可能でしょう。実際、登山前後の移動する時やちょっと歩き回ることが多いような場所に行くときには重宝します。また、軽いし乾きやすいので旅行にも荷物を少なくさせることもできますね。
バーブパンツと比較してみた
アルパインライトパンツはノースフェイスを代表する(というか山用のトレッキングパンツの中でも代表する)トレッキングパンツでしょう。同じノースフェイスのトレッキングパンツでもう1つ有名なのはバーブパンツでしょう。素材は全く一緒のApex Aerobic Light(ナイロン90%, ポリウレタン10%)で、価格はアルパインライトパンツは15000円に対して、バーブパンツは14000円と少しだけバーブパンツのほうが安いです。この差は一体なんなのか持っているバーブパンツと比べてみました。
・シルエットと歩きやすさ
上がすでに持っているバーブパンツ。下がアルパインライトパンツです。
シルエットはアルパインライトパンツのほうが細身で股のあたりが「く」の字をしています。なので足もとに向かえば向かうほど細くなっていきます。一方バーブパンツには腰からお尻そして足元までほとんど幅は変わっていません。いうなればスラックスのような感じです。その分足元のほうにいくと少しダボついたような感じにはなります。
股上げもほぼ一緒。
歩きやすさはアルパインライトパンツが上かなと思います。動作にしっかりくっついてきますし、細身ですがストレッチ性が高いのでどんな動きにも対応できると思います。バーブパンツも歩きやすいですが、スッとしたシルエットの関係でストレッチ性のメリットを享受する機会ってあんまりないなと思います。ただ、下にタイツを履くとアルパインライトパンツは細身の分少しだけ窮屈に感じることもあるかもしれません。ストレッチ性があり細身でもサイズ違いでなければアルパインライトパンツだけはいてキツイということはないのでそこまで気にすることはないかとは思いますが。
・腰回り、ポケット
腰回りも両者で大きく異なっています。アルパインライトパンツにはバックル(ベルト)がなく、スピンドル(腰紐)で調整する仕様です。
ひも調整だとずれ落ちてくる可能性があるのですが、腰部分はフィット感のあるゴムが入っているので、普通の動き程度であれば紐しなくても問題ありませんでした。山登っているときもほとんど気になりませんでしたが、ポケットにものを入れすぎると少しずれ落ちてきてしまいました。スマホ(175g)とトレッキング用の手袋(40g)が入っていたのでポケットにものを入れすぎるとずれ落ちてくる危険性があります。
バーブパンツであればバックル(ベルト)がついているのでそのような心配はいらないです。ただ、バックルがついている分クライミング時のハーネスの取り付けは難しくなります。
ポケットはアルパインライトパンツが前側2つの、右後ろ1つの合計3つ。バーブパンツは前後それぞれ2つずつの合計4つ。ポケットの数ならバーブパンツのほうが上です。どちらもポケットにはチャックがついているので閉めておけばものを落としてしまうということはないでしょう。
ちなみにノースフェイスのロゴはアルパインライトパンツは右側、バーブパンツは左側の膝あたりにありちょっとした違いがあります。
・バーブパンツにしかない機能もある
バーブパンツには独自の特徴があり、それが両方の太もも横に配置されたベンチレーション。登山していて暑くなったときベンチレーションを開けると、一気に涼しい空気が入ってきて「気持ちぃいいいい!」という気分になります。
また、裾にはドローコードがついています。裾の調整ができることはもちろんですが、少しまくって裾を汚さないようにできたり、クライミング時に裾がかかとに引っかからないようにできるなどあれば便利な機能ですね。
アルパインライトパンツとバーブパンツは同じような価格設定なのでどっちにしたらいい?と悩むかと思いますが、動きやすさを重視したかったり細身のシルエットが好きなら、1000円高くてもアルパインライトパンツを買ったほうがいいです。逆に機能面を重視したいならバーブパンツをおすすめします。動きやすさは体力や技術でなんとかなることもありますが、ベルトやベンチレーションはアルパインライトパンツにはどうやってもくっつけることはできませんから。
私はベンチレーションとベルトの有無でバーブパンツを選択しました。が、アルパインライトパンツとバーブパンツどっちがいいかは正直甲乙つけがたいです。アルパインライトパンツは多くの人に履かれているのでそれだけ登山に使えるモノでしょうし、バーブパンツの機能面のよさも捨てられません。実際はいてみて足を上げてみて決めるのが1番かなと思います。
アルパインライトパンツもバーブパンツも好日山荘のオンラインストアGsMALLで購入するとポイントも貯まりますしお得に購入できます。