マムート(MAMMUT)のデュカン30(Ducan30)は日帰りから1泊程度の無雪期山小屋泊程度であれば十分な容量のザックです。シンプルに見える形ですが実は結構面白い機能もあり、性能としても申し分ありません。買ってから半年以上立ちますがこれといって大きな不満もなく使わせていただいています。
- 私のザック遍歴を紹介
- どんな基準でデゥカン30を選んだか?
- マムートデュカン30のデザインをチェック
- 背中とザックの間に隙間があるので風通しが良い。
- 肩にもペットボトルホルダーがあるので飲み物やスマホの収納もしやすい
- 最後にどのくらいの量を入れることができるのか
- 総評 軽いながらも登山ザックとしても安定感や機能が欲しい登山者向けのバック
私のザック遍歴を紹介
初めて買った登山用のザックはmont-bellのガレナパック20です。富士登山に使うのに買ったのですが、安さだけで特に容量やつけ心地なども何にも見ずに買ったので想像よりも荷物が入らず苦労しました。でも、近くの山に登りに使ったり、ジム行く荷物を入れたりと役立ちました。
2代目?なのはノースフェイスのジェスター。?マークをつけたのは山だけでなく日常や仕事用に使うことがメインだからです。今ではデゥカン30があるので山で使うことはありませんが、旅行や仕事では28リットルというちょうどいいサイズなので日常用として使っています。
正式な2代目は同じくノースフェイスのテルス45です。
日帰り用としては容量が大きすぎますが山小屋泊から1泊程度のテント泊ならなんとか荷物が収まる量なので山小屋に泊まるときやテントを持って山やキャンプをするときに使っています。
日帰り登山は荷物の多さによってジェスターとテルス45を併用していましたが、ジェスターは仕事にも使っているので荷物の移動とかも面倒ですし、登山用というよりはどちらかというとタウンユース用でハイキング程度なら対応できるものなので日帰り登山用のザックを購入しなければと思っていました。
どんな基準でデゥカン30を選んだか?
日帰り用ザックで以前使っていたガレナパック20では量が足んないと感じていましたし、28L入るジェスターぐらいか少し大きいぐらいがちょうどいいと思っていましたので容量は30〜35Lを目安に選ぶことにしました。ただ、この辺りの需要って1番高いのでその分種類も様々、一般的な雨蓋がついているタイプからULタイプ、アルパインクライミング用のザックまで様々です。
その中で1番最初にほしいと思ったのは山と道のMINIシリーズです。ULと呼ばれるカテゴリーで、重量も389gしかないので長時間の登山における重量問題も解決できそうですし、デザインもオシャレです。MINIにしようと思っていたのですが完全予約制でいつ入ってくるかわからないという状況で、扱っているショップに行けばあるのかもしれませんが、ちょっと遠くわざわざ買いに行くまでもなかったのでその後も何回か日帰り登山をしたのですが、MINI使っている人結構いることがわかりました。あんまり人と被らせたくない性格なのでやめることにしました。
それで登山用品店をぶらっと見ているときに見つけたのがMAMMUTのデュカン30です。シンプルなデザインながらも雨蓋もあるなどMINIよりも使いやすいのではないのでしょうか?ということでザックを試しにつけて、購入しました。ちなみにデュカン30もその後の登山で5人ぐらい使っている人見たので人被ってしまいました笑。
マムートデュカン30のデザインをチェック
下側が狭く上に行くほど幅が広くなっているV字型のシルエットです。V字型なので必然的に重量が上にいき、肩甲骨付近が重心となり肩の負担を抑えてくれると同時に振れにくくなっています。
重量はなんと1kg切りの920gです。一般的な登山ザックでは1キロ超えるのは当たり前なので、荷物入れてもその軽さは実感できるはずです。
また重量が軽いものだと雨蓋がついていないのですが、デュカン30は雨蓋付き。急な雨にも対応できます。外側にポケットもついていないシンプルな構造です。一般的な登山ザックについている雨蓋はそのまま重量をULまで近づけようとしたザックです。
背中とザックの間に隙間があるので風通しが良い。
軽さを求めるとどうしてもフィット感が悪くなりそうな印象ですが、デュカン30は肩甲骨と腰回りにはしっかりとしたクッションが入っているので重い荷物が入っても腰回りで安定して支えてくれることでしょう。
そして特徴的なのは背中でしょう。背中とザックの間にはメッシュ生地があり背中とザックの間は数センチの空間があります。
ザックと背中がくっついていると背中が蒸れて気持ち悪いですが、今までザックを背負っていて背中が蒸れるという経験はしていないかも。ザックの中身が汗で濡れてしまうということもなさそうです。別に汗がかかないというわけではないですよ。
チェストベルトも調整可能です。サイズがMとかLとかあるわけではないのでこの配慮はありがたいですね。
肩にもペットボトルホルダーがあるので飲み物やスマホの収納もしやすい
デュカン30のポケット類をチェックしていきます。雨蓋は小物類であれば入るぐらいの大きさです。レインジャケットは薄いものでないとちょっと入らない大きさです。雨蓋のインナー側はメッシュになっているので何が入っているか分かり易いでしょう。なくして行けないものや薬類を入れています。
荷室は1気室です。他にポケットなどはなくシンプルな構造。
便利なのは外のポケット類。両サイドのポケット類はザックを下ろさなくてもペットボトルや水筒を取り出すことができる。大きいのでペットボトルであれば2本入ります。
ショルダー部にもメッシュポケットがあるのでペットボトルやスマホ、補給食などを入れることが可能です。
一方腰側のポケットは左側の1箇所のみ。大きくはないので補給食や鍵などが入ることが多い場所です。
ではもう一方はというと折り畳み式のストックを収納できるようになっています。
折り畳み式のストックを持っていないのでわからないのですが、邪魔にならないのかな。折り畳み式ではないトレッキングポールはストックホルダーが前面についています。何回か使いましたが意外に気にならないですし、しっかり装着しておけば落ちるようなことはありません。
最後に1番底にはザックカバー入れがありましてザックカバーも標準でついています。見やすくて、色的にも好きなオレンジ色です。最初は底なので取り出しにくく、もっといい場所はないのかと思いましたが、クッションにもなるのですね。そう考えると納得です。
最後にどのくらいの量を入れることができるのか
30Lという容量なので日帰り〜1泊程度の無雪期の山小屋泊、2泊程度の旅行に使うことが多いです。
その時に持って行ったものは以下のものたちです。
レインパンツ、トレッキングパンツ、後2日分の着替えと、寒さ対策用のフリース、救急セットに日焼け止め、除菌スプレー、コンパスなどで少し余裕を残してザックの中に詰め込むことができます(+クッカーと食事、水を入れてちょうどいいぐらい)。これにダウンとか冬用装備入れるとちょっと他の荷物を削らないといけないので冬山に向かえるかどうかはもうちょっと精査したいですね。
総評 軽いながらも登山ザックとしても安定感や機能が欲しい登山者向けのバック
重量が軽いので長距離の移動でも荷物の重さで苦になりにくく、それでいて登山ザックとしての機能も意外に豊富です。重いザックは嫌だけどULみたいに軽さ追求だけでなく登山ザックとしての機能も欲しいという方向きです。荷物も30Lですので1泊程度の無雪期山小屋泊程度の荷物は収納できるので幅広く運用できるかと思います。
デュカンシリーズは30Lシリーズの他にデュカンスパインシリーズもありテント泊用サイズもあります。
軽くて動きやすくて、それでいて機能も豊富なザックです。