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Karrimorの新作レインウェアG−TX Performance rain jktを購入したので購入したのでレビューする

登山のザックやウェアで有名なKarrimor(カリマー)が新作のレインウェアを発表しました。Karrimorのレインウェアは個人的な印象としては雪山用のエクスペンション的なものと簡単な撥水処理がされた程度のウェアがあって真ん中あたりのレインウェアと呼ばれるボリュームゾーン(1番需要があるはず)がないなという印象だったのですが今年(2022年)の1月から3月にかけてこの空白を埋めるべく新作が発表されました。

 

そのひとつが今回紹介するG−TX Performance rain jktです。

www.karrimor.jp

 PR TIMESの記事

prtimes.jp

見た瞬間「カッコイイ」って思ってしまい、これから夏のアルプス縦走を目論んでいるからにはレインウェアは必須なので購入しようと決意し、この度引っ越しとか転勤とかいろいろありましたのでそのお祝いという理由づけで買ってしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

私のレインウェア遍歴

 

私はレインウェアと呼ばれるものは今まで2着ほど着てきました。最初はColombiaで買ったウェア。

 



名前は忘れてしまいましたが、簡単な撥水性能があるぐらいのものです。ただ、アメリカのポートランドをイメージした柄でお洒落だと思い購入しました。まだ、山に興味はあるけどあんまり行くことがなかった私なのでこの服買ってから山にも何個か行き始め本格的に登山にのめり込むようにしてくれたウェアです。今でも街中で着たり、ちょっとした雨程度なら防いでくれるのでレインウェアとしても重宝しています。

 

ただ、他の人と登っていると明らかに装備としてショボく感じてしまったので新たに買ったのがPatagoniaのクラウドリッジジャケット(現在は廃盤)です。

H2Noと呼ばれる独自の防水透湿素材を使用しており、雨よけとしても街中でのアクセントや寒さ対策としてもなかなか重宝しました。ただ、雨がずっと降り頻るなか上高地を歩いた際レインウェアの意味もなくずぶ濡れになってしまうなど私のメンテナンスの問題もあるでしょうがあんまり撥水してくんなくなってきたのでそろそろ替え時なのかなと思ったのが買い替えの理由です。

 

今回はアルプス縦走を耐えうるぐらいのレインジャケットの中からGoreTexは絶対必要で、それ以外はできることなら今後の雪山登山に向けてもある程度の山なら対応可能なウェアがいいなと思ってなんとなく探していたところにKarrimorさんが新作を発表してピピっときて購入を決意しました。

 

開封の儀とスペック

スペック面

今回は何にでもあうように黒にしました。G−TX Performance rain jktはこのほかにオレンジとグレーの3色展開でフード部は全て黒で統一されています。

 

身長175cmでKarrimorの公式ページのサイズ感と一緒なぐらいなので私はLにしてみましたが、気持ち大きいのかなという感じで、おそらくMでちょうどいいのかなという感じでした。



素材はGore−Tex performance fabrics(ナイロン100%)の3層構造。

ゴアテックスにもいろいろ種類がありますが、一般的にレインウェアに使われるゴアテックスです。ゴアテックスに関してはモンベルのHPに詳しいことが載っていますので詳しく知りたい方はそちらへ

 

webshop.montbell.jp

 

耐水性は20000mmで一般的な登山用ウェアと同程度の水準です。嵐の中でも大丈夫なぐらいの耐水性ですので急な夕立などでも十分耐え得るでしょう。透湿性も30000mmとかなり優秀な値です。ただ、一般的なレインウェアではこの値よりもよくてかつ安いものもあるので性能だけ選べばそちらに目移りするのですが、触ってみたらわかるかと思います。生地の硬さが前まで使っていたクラウドリッジジャケットと全然違う。生地は硬くて雪山用のハードシェルを思わせるぐらいです。こんだけしっかりしている生地であれば高所での登山や岩陵帯での登山でも傷を気にすることなく動き続けることができるはずです。もちろん耐水性、耐風性もあるので風が強い時はウインドシェルとしても使えますし休憩時の保温にも効果があるはずです。

 

ただ、その分重量は450gと一般的なレインウェアよりも重いのが難点。その分丈夫な生地も使っているわけですし、高所登山や中程度の難易度の雪山であれば対応できそうなものなので仕方ないです。参考程度ですが同じような用途で使われそうなTHE  NORTH FACEのオールマウンテンジャケットは525gですからそれと比べたら軽いですね。

 

素材以外の機能は?



一般的なレインウェアに求められている要素は全て満たしていると思います。フードはヘルメットつけても問題ないような設計になっていますし、自由にフィット感を調整できるアジャスターコード付きです。裾口もアジャストコードがついてい手袖口はタブになっています。

 

特徴的なのはアシンメトリー(非対称性)なフロントジッパーではないでしょうか。

 


こうすることでファスナーを全て閉めた時でも窮屈さはありません。さらに、どうしても着込んでしまうとファスナー同士が干渉しあってしまうこともありますが、ずれている分それも回避することができます。またちょっと暑いときなど少しジッパーを開ける時もあると思いますが、そういう時襟元のバタ付きや接触が気になってしまうこともあるとは思います。そういうときのためにボタンによって固定できるようになっています。

 

ポケット部はレインウェアによくあるザックのウエストと干渉しないところにあるのでものの出し入れもしやすい。左右のポケットはベンチレーションを兼ねているので暑い時や蒸れが気になる時は開けると気持ちいい空気が入ってくるはず。ただ、ベンチレーションはポケット部しかないです。若干小さめな気もするので、脇の辺りにあるとより便利なのですが。



スタッフバックもあるので使わない時はしまっておくことも可能です。ただ、サイズが小さくて入れにくい。

クラウドリッジジャケットについていたスタッフバックと比べてみても1まわり小さい。入れるのにも時間かかるのでこの点は不満ですね。もうちょっと大きくしてもらいたかった。



腕には反射材がついています。山ではもちろんですが、街中を動いている時でも反射材があれば暗い中でもわかりやすいので特に黒を選択した私からすると安心ですね。

 

 

実際着てみた着心地や性能は?

実際、山で着てみて性能を確かめてみようと思います。やってきたのは羅漢寺山。

 

www.encourageofclimb.com

雨が降ってくれたらよかったのですが、雨は降らず。その代わり風はなかなか強くて台風の中を歩いているんじゃないかというぐらいの強風でした。ただ、そういう環境でもしっかり風を抑えてくれて風を感じるようなことはありませんでした。優秀です。保温性もあり、昼飯時とか帰りの窓が空いた武蔵野線の車内でも寒さを感じることがありませんでした。雨が降っていない状態で山の中を着て動きましたが流石に暑いですね(下はウールのベースレイヤーにTシャツを着用)。20分ぐらい動いて脱いでしまいました(この日の甲府の気温は20.7℃)。ただ、耐えれるぐらいの暑さでしたので夏のアルプスで雨にやられてもなんとかなるかなと思います。

 

雨は降らなかったので霧吹きで水をかけてみました。霧吹きなのでミストのようになってしまいますが、大きい水滴はきっちり弾いていることを確認できました。

この後タオルでさっと拭きましたが、中に染み入ることなくさっと拭き取ることができました。もちろん肌に当たることはありません。雨が止んだ後にスタッフザックに戻す時も拭き取りやすいのでしまうのも楽ですね。山小屋などの乾燥室で乾燥できなくても最悪大丈夫なのかもしれません。

 

まだ、1回しか使ってないので実際もっといろいろなフィールドで使った感想をもっと書いていこうかと思います。

 

夏のアルプスも雪山もG−TX Performance rain jktと一緒に過ごしていきたい

最後に金額ですが46200円です。一般的なゴアテックスジャケットって考えるとちょっと高いなという金額です。モンベルのフレネイパーカーなんかは2万円安い金額で同程度のスペックですからね。ただ、海外メーカーのノースフェイスやPatagoniaなどと比べてみるとそこまで高いわけではないですし、重量もそこまで重くないので日常からアルプスのような高山でのトレッキング、スノーハイクやアイゼン程度で歩けるぐらいの雪山であれば十分対応可能なスペックなのでコストパフォーマンス的には悪くはないのかなと思いました。

 

これもKarrimorがあらゆるフィールドにおいての移動装備の拡張を目的としているからで、カリマーというとザック系が強い印象ですが移動装備という点で考えると着るものの移動装備の1つですからね。だからなのかレインウェアという雨を防ぐということだけでなく、着ていても動きやすさとか快適さというところにも重点を置いて作られていると思います。

 

G−TX Performance rain jktを着て今年はアルプスに行ったり、スノーハイクや雪山登山にも挑戦したいですね。