日本百名山の中でも最北でかつ1番最初に登場するのが利尻山です。利尻島にある独立峰で白い恋人のパッケージに載っている山であります。
全体で4泊5日の旅になったのですが、全体の記事はまたまとめるとして最初は利尻山の登頂記録を紹介します。
登るにあたっての必要事項まとめ
何日ぐらい必要か?
1泊2日で行く猛者もブログ探していたら見つけてそんな日程で行けるんだと思ったのですが、基本的に移動に1日費やすと考えると、
1日目 移動
2日目 登山
3日目 登山予備日(2日目で登山できたら観光)→移動
となるのがベターなのかと思います。ただ、3日目に登山に当てた場合飛行機を使わないと本州には帰れないので3泊4日以上見込んだ方がいいと思います。
私の予定は
1日目 移動日
2日目 登山
3日目 登山予備日→登れたので礼文島トレッキング
4日目 稚内に移動・観光(最悪登山の予定をここでもできるようにした)
5日目 移動日
となりました。なかなか行けない場所なので雨が降って登れませんでしたは避けたいので3日間登山できるようなスケジュールは組んでおきました。
どこに泊まるか
利尻島は大きく分けてフェリーターミナルがある鷲泊地区と、飲食店が多い沓形地区の2つに分かれます。登山コースも2つありますが、沓形から登るコースは崩落している箇所もあるようで上級者向けのようで基本的に鷲泊から登ることになりますので鷲泊地区に泊まることがいいと思います。登山口まで送迎してくれる宿もあるので予め宿に相談しておくのがいいと思います(登山用プランにする必要がある場合もあるので予約の際も注意が必要です)。送迎がない場合は歩く、あるいはレンタカー、レンタサイクルなどで行くことになります。歩く場合は1時間ぐらいひたすら1本道を登ることになります。レンタカーの場合は無料の駐車場がありますし、レンタサイクルの場合は下りはビューンと下れるのがいいですね。
宿の予約は旅行代理店経由でもできますが、旅行代理店に掲載されていない宿もあるので観光協会のHPから電話予約するのも一つの手です。
利尻のシーズンは雪がなくてウニが獲れる6月ごろから10月ぐらいまでで利尻山に登れるのもこのぐらいのシーズンなので宿はかなり混み合い争奪戦になるようなのでお早めに予約を。私は1月ぐらいに予約しておきました。
キャンプもすることができて、登山口すぐ近くの北麓野営場と利尻ファミリーキャンプ場ユーニの2つが登山に使えるキャンプ場だと思います。
北麓キャンプ場は円登山口からすぐというか登山口にキャンプ場があるので登山には便利。逆に街まで行くのは不便ですので予め準備をした上でキャンプしたいですね(そういう人が大半だと思いますが)。自販機やWi-Fiはあります。
ゆーにキャンプ場は街と登山口をつなぐ道上にありすぐ近くに温泉もあるので連泊する場合におすすめです。どちらも料金は540円なので今度はキャンプ泊してみようと思います。
何を持っていくか
私はお盆の時期の晴れた日(麓で28℃ぐらい)の時に登りました。終始アイスブレーカーの長袖メリノウールとノースフェイスのアルパインライトパンツで登りましたが、
で登りましたが、暑かったのでこの日は半袖で良かったかなと思っています(長袖にしたのはアームカバー忘れたのが原因なのですが)。
ただ、最北端であるので夏の時期でも麓で20℃とかいう時もありますし、風が強い時もありますので、一般的なアルプスとか富士山とかに登るぐらいの格好でいいかなと思います。初夏や紅葉の時期になると雪がある可能性もあるのでアイゼンあればいいのかな。
利尻山にはトイレがないため(携帯トイレブースはある)、携帯トイレを持参する必要があります。利尻島のお店やホテルでも売っているので買ってもいいのですが400円〜500円ぐらいするのと数に限りがありますので行く前に買っておいたおいた方がいいでしょう。私はモンベルで買いました。
水は3合目に甘藷泉水があるのでそこで汲めます。登った時が夏の暑いときだったので水を大量に飲みました。なので水は多めに持って行った方がいいです。3リットルぐらいあれば大丈夫でしょう。
食事は宿に泊まった場合は用意をしてくれる場合があります。用意がないとかキャンプ泊の場合は自分で用意する必要があります。屋久島みたいにお弁当屋があって準備してくれるような場所はないです。セイコーマートあるんでセイコーマートで調達しておきましょう。10時間のコースタイムなので行動食(飴とかクッキーとか)あると便利でしたし、エネルギー切れすることは少なくなるかなと思います。
ほぼ(下手すると0mから)下界から1700mまで登るので太ももが筋肉痛になりました笑。あって良かったのがサロンパスなどの湿布。登山終わった後に貼って疲労回復に持ってこいでした。サツドラが島内にありますが、場所が遠いので本土で予め買っておいた方がいいでしょう。
6合目までは樹林帯の傾斜の緩い道をいく
先ほども少し書きましたが今回は鷲泊の少し先にある雲丹御殿に宿泊しました。予めじゃらんに登山口までの送迎希望書いておきましたので話もスムーズでした。宿の送迎が4時となっていたので3時半に起きて準備して、オリンピックの閉会式が始まる前に送迎で出発しました。行きも帰りも登山したのは私だけだったようです。
登山口までは15分ぐらいでした。管理棟にはトイレやWi-Fi、自販機もあるのでトイレ行って、Wi-Fiで忘れてた地図のダウンロードして出発しました。
高山植物を保護するために、靴の裏についた種子を落としてから出発します。
最初は舗装されていて緩やかな登り道です。
甘露泉水にやってきました。唯一水を汲める場所です。
水がジャージャー出ているので枯れることはなさそうです。
北海道の場合、キタキツネのエキノコックスの影響で濾過か煮沸しないと危険ですが、利尻島にはキツネがいないのでそのまま飲めます(自己責任ですが)。クマも100年に一度
泳いでやってくるようですので気にしなくていいでしょう。甘露泉水までは観光スポットなので東屋とかが整備されていますが、ここからが本番です。
まだこの時点で標高が270m。標高と合目はリンクしていないですし、時間とも距離ともリンクしないので気休め程度ですね。
3合目からが本格的な登山道が始まります。
きのこが生えていました。なめこかな
緩やかな登り下りを繰り返しながら4合目到達。
ベンチもありますが、そこまで疲れていないので先に進みます。
花が咲いていたので写真撮りました。
アキノキリンソウ。北海道から九州まで幅広く分布しているそう。
他にも花を見ながら5合目到達です。
5合目とはいえ標高も時間も距離も半分ってわけではないです。
5合目から少しずつ傾斜がキツくなってきます。いつもの如くヤマレコのコースタイムの0.6掛けぐらいで登ってきました。
6合目までくるとようやく開けた場所にでてきました。
正面に利尻山が見えると思いましたが、長官山(8合目)です。
下界は雲に覆われていて雲海見ることができました。
雲に太陽が当たっていてキレイ
ここで初めて大休憩をとりました。
今回宿から行動食もいただけました。結構色々入っていてめちゃ助かりました。何せ、新千歳空港で買ったクッキーぐらいしかなかったので。飴3種類とチョコ、ビスケットと種類もありましたし、他にもバナナと魚肉ソーセージもありました。
登山再開。6合目から樹林帯を抜けていくのですがまだまだ木々が生えています。
携帯トイレブース。登山道に3箇所あります。使ったものは登山口に捨てるところがあるのでそこで捨てましょう。
7合目の胸突き八丁を過ぎると一気に傾斜がキツくなります。正直ここが1番キツかった。この先に第二展望台があるので第二展望台まで頑張ります。
沓形の街並みが見えます。結構雲がとれてる!
イワギキョウが咲いています。休憩スペースにも咲いているので花を潰さないようにあんまり咲いていないところで休憩しました。
長官山まであとちょっとなので頑張れる人は頑張って登ったらその分いい景色を見ながら休憩できるかと思います。
長官山までくると利尻山が見えますよ。
圧巻かつ最高
だけどあそこまで登っていくのかと思ってしまいます。
長官山から利尻山の避難小屋までは一旦登りその後下っていきます。
リシリブリ
利尻山避難小屋は緊急用の避難小屋です。
8合目から9合目まではそこまでキツさはないのですが、だいぶ太ももがキツい。普段からトレーニングはしておかないとだめですね。
9合目。トイレブースもある最後の休憩箇所です。
9合目からはキツいキツいといわれていて9合目から頂上までは300m登ることになります。呼吸的なキツさよりも筋肉的なキツさを感じます。そういう時は下を見ましょう。
さっきいた9合目から登ってきたのがわかります。鷲泊の街が見えてます。さっきまで雲で隠れていたのに。
東の方見ると北海道本土が見えてます。
9合目から先はガレていて危険っていわれていますが、皆様の整備のおかげでそんなに危険かと思うような場所はありませんでした。が、滑りやすいので注意しながら登りました。
標高1560mほどの場所で沓形コースと合流。
土嚢持って登ってくださいとありましたがなかったのでパス。こういう皆様のおかげで快適に登れています。
沓形の街も雲がとれてきた
そして山頂がいよいよ近づいてきた。
山頂つきました!今いるのが北峰で正確には南峰なのですが、南峰までは今は登山道の崩落が激しくいけないようです。
右に立っているような岩がローソク岩です。
残念ながら礼文島は見えなかったですがそれ以外は文句なしの快晴です。
頂上で宿から頂いたおにぎりを食べましょう。おにぎりはうめと塩ウニの2種類。
1個が大きい!普通の2倍ぐらいです。
1口食べちゃいましたが、美味しい。梅干しの酸っぱさが身に沁みました。塩ウニも濃厚で山の上で食べる海のものは格別です。
あの先の山はどこだろう?
稚内からの船のすれ違いも見えました。
30分ぐらい休憩していてまだまだいたいですが、結構混んできたので降ります。
帰りは来た道を戻るだけなのですが、9合目までは急なので慎重に下ります。すれ違いの人も多いですし、急ぐ旅ではないのでゆっくり下りましょう。
下っていると海に向かっているので海の景色が素晴らしい
9合目の沓形分岐の少し先にあるのが大分昔の火口だった場所。この辺りが1番危険箇所でトレッキングポールが落ちていました。危険なのですが、整備されているのでそこまでではないです。
あとは下っていくだけですが急なところが結構ありました。登りではなんともないけど下りは危険なところもあるので安全に降りましょう。って行っておきながらなんでもないところで足を挫いた私です。
名残惜しいですが樹林帯の中に戻ってきました。
橋渡るとあとちょっと
甘露泉水は冷たくてほんと生き返りました。
登山口まで戻ってきて登山終了です。4時半前に出発してついたのが12時なので休憩込みで7時間半でした。結構早いペースのようですね。普通は10時間ぐらいかかるようなので。
今回泊まった雲丹御殿さんは連泊の場合送迎してもらえるので電話で連絡して迎えにきていただきました。
宿の目の前に見えた利尻山
今日、あの先端まで登ってきたんだなと思い感無量です。
宿の方曰くこんなに晴れたのは久々で滅多にないってことです。こういう時にピンポイントで登れたのはほんとよかった。次の日もその次の日も雨でしたから。纏めでも紹介しますが、今回あんまり利尻島全体を見ることができなかったので次は島一周してみたいですね。