だんだんと紅葉が見頃を迎えつつある10月2日の土曜日、台風も過ぎ去りこの週末は晴天が続くということで、八ヶ岳に行こうか、日光白根山に行こうか色々山行計画を練りましたが、紅葉と行ったら東北だということで東北方面を目指すことにしました。この前登ったのが東北の蔵王山なので、再び東北山登りツアーをすることにしました。目指すは夏に登れなかった安達太良山と翌日は栗駒山か蔵王山に再び登るかは天気を見て判断ということにしました。
今回はJR東日本の週末パスを使いました。2日間8880円で北はくりこま高原や酒田、西は松本や上越妙高、南は伊豆急下田までと幅広く使えますし、追加料金払えば新幹線や特急にも乗れます。今回の目的地なら余裕で元が取れてしまいます。前日までしか発売していないので前日に秋葉原に行ってチケットを購入しました。秋葉原に前泊したのですが今回のる新幹線はどうあがいても自宅から当日の朝に乗ることができなかったのでちょうどよかったです。
- ロープウェーであがってすぐが絶景スポット
- 登っていくと紅葉はもっと見頃にそしてトラブル発生
- 風で寒い稜線とくろがね小屋
- くろがね小屋からはながーいジープ道を歩いて温泉
- 安達太良山の紅葉は初心者でも楽しめる
ロープウェーであがってすぐが絶景スポット
朝起きたら5時38分。目覚ましが鳴ったのか止めてしまったのか知りませんが寝坊してしまいました。それでもまだ挽回できる時間急いで着替えてすぐ出発。時間ギリギリでしたが明らかにこれから山にいくような格好で駅に向かっている人が何人も。朝の早い時間は登山客をよく見ますね。新幹線に乗る時には4分の3が登山客?って行ってもおかしくないぐらい登山客だらけ。それにしても台風一過といいますか清々しいほどの青空がみえ荒川渡るタイミングで地元の筑波山が見えました。こんな遠い場所から筑波山見えるんですね。
その後も筑波山を見ながら新幹線に乗り東北に入ったあたりから徐々に雲いきが怪しくなり郡山に到着。この後東北本線に乗り換え20分程度で二本松駅に到着です。
前置きが長くなりましたが、この先バスに乗り換えてロープウェー乗り場に向かいました。ロープウェー行きのバスは何故か通常は平日のみの運行なのですが特定の季節では臨時でバスが出ています。例のアレの影響であったりなかったりするので事前にHPで確認しておいた方がいいでしょう。
バスに揺られて45分ほどでロープウェー駅に到着。天気は回復して青と白のコントラストが映えます。
ロープウェーのチケット(片道1050円,モンベルのカードがあると100円引き)を買って待つこと十数分でロープウェーに乗車です。
ロープウェーは各グループで1台で乗れるのでソロの私は1人だけで乗車できました。なので写真も周りを気にせず取り放題です。
だんだんあがっていきますと少しずつ紅葉の色づきが濃くなってきました。
そんなことをしていたらあっという間に山頂駅に到着。準備を済まして出発です。
ものの数分で薬師岳に到着。「この上から先がほんとの空です」。というなの通り澄み切った空が広がっています。そして紅葉も広がっています。ピークはこの時点ではまだでしょうが十分な色づきです。
登っていくと紅葉はもっと見頃にそしてトラブル発生
しばらくは木道が中心ですが,
だんだんと歩きづらい道(とはいっても普通の登山道と一緒)でさらに台風が過ぎ去った後で全般的に泥濘が多くゲイターを持ってくればと後悔しました。
人は多いですが渋滞が起こるほどでもなく,途中の仙女平に到着。安達太良山の大きな岩のピークがよく見えるようになりました。仙女平まで上がってくるとだいぶ紅葉の色づきも進んでいます。
さらに登ると安達太良山のピークと篭山とその間の大きな沢沿いに広がる紅葉を堪能できます。はっきり行って言葉はもういらないぐらいの景色です。これでもピーク前なのでピーク時にはどんな景色が広がっているかゾクゾクしてきます。
ここまでくると登りは後僅か。ミラーレス使って写真とっていたのですが,この後何故かISOが自動調整モードでなく20000でとってしまっていたみたいです。後で現像して確認してなんだか荒いなと思ったら変になっていたみたいです。スマホのカメラでも必要最低限はとっておいたのでよかったですが,常に条件は確認しておく必要がありますね(なのでここから先は基本スマホでの画像です)。
だんだんと開けていくと安達太良山山頂近くです。結構開けているなと思ったのですがその先に岩山がありそのてっぺん(通称乳首)が山頂です。
整備されていますが梯子や鎖など結構高度感を感じるところもありますので怖かったらやめておくのも登山する上で大事だと思います。
山頂到着時には曇っていたのでいい景色とは言えませんですが山頂からの景色は別格ですね。
それにしても風が強い!!写真とってさっさと引き返します。
風で寒い稜線とくろがね小屋
このままロープウェイ駅まで降りれば1時間ぐらいで降りることができますが,時間もありますし沼の平からくろがね小屋を経由して下山することにしました。
稜線上はめっちゃ風強です。登っている時は暑くてアイスブレーカーのメリノウール
一枚だけで登っていましたが流石にレインジャケットも着ました。10月初めですが正直手袋もしたいぐらいの寒さでした。
火山特有の茶色い土が露出した稜線を進んでいくと沼の平に到着。
沼の平はこれぞ火山といった木々はおろか植物さえない荒々しい雰囲気です。
ただ,何もない分風が半端なく強い。台風の中を突っ切っているかのぐらいの強風でしたので稜線に別れを告げて下山していきました。
下っていくと風は収まります。ただ,めっちゃ滑る。トレッキングポール使っていましたが、それでも滑りました(幸い怪我はしませんでしたが何日か痛かった)。
峰の辻まで下りると平たくなります。左に進むとくろがね小屋,右に進むと安達太良山の山頂付近に行けます。時間がなければ峰の辻で安達太良山方面に向かい来た道を戻ればロープウェーで帰れるので体力などと相談して決めていただけたら。私はまだまだ余力たっぷりなのでくろがね小屋方面に向かいます。紅葉の中にダイブしていくような感じで下っていきます。
沢から途中で見えた矢筈森の岩山と紅葉がめっちゃ綺麗。
くろがね小屋までの道は岩がゴロゴロしていたりヤブで覆われたような登山道なので滑りやすいし歩きにくいです。下りなので息が上がらないことだけはよかったですが。
くろがね小屋に到着して近くのベンチで買ってきたフランスパンを食べて昼食休憩。
くろがね小屋からはながーいジープ道を歩いて温泉
くろがね小屋のトイレをお借りして,ジープ道をくだっていきます。ジープが通れる道なので林道っていった感じでしょう。勾配も緩く歩きやすいのですが単調なので一体どこまでいくのかと気が遠くなります。
ただ,ところどころで旧道と交差する場所があります。旧道はいったら登山道で,急勾配ですが,ながーい道歩きに飽きたら旧道に入って行ってもいいでしょう。
ロープウェー近くの芝生が見えてきたら山歩きも終わりです。登山口のすぐ近くには奥岳の湯があります。
安達太良ロープウェイを利用すると一緒に割引券もついてくるのでなくさずとっておきましょう(私はどっかに落としてしまったみたい)。中は脱衣所と内湯と露天風呂のシンプルな構成ですが清潔感があって気持ちよく入れました。pH2.5の酸性泉で疲労回復や美肌効果があるようです。露天風呂からは近くの山を望むことができますのでつい露天風呂に入りがちですが,知らなかったのですが,内湯は源泉掛け流しのようです。換気のためなのか,窓は空いているため半露天風呂のように入れます。
安達太良山の紅葉は初心者でも楽しめる
安達太良山は日本百名山として有名ですがロープウェーである程度標高を稼げるのもあるので百名山の中では比較的登りやすい山かなと思います。所々広い場所もあるので休憩もしやすいです。なので疲れても休憩しやすいですし,自分のペースでゆっくり登れます。紅葉のシーズンは9月の下旬から10月の中旬ぐらいまでです。ぜひ紅葉を楽しんでください(この記事が公になることには見頃は過ぎていますが)。ただ稜線上は寒いので,防寒着(フリースや手袋があれば十分)を用意しておくに越したことはありませんよ。
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薬師岳・安達太良山・矢筈森 / perauupさんの安達太良山・薬師岳(福島県)の活動データ | YAMAP / ヤマップ