encourageofclimb 山登りへの招待状

Encourage of Climb  山登りと温泉への招待状

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富士見平小屋でテント泊 百名山2つに登れて登山口から近いテント泊入門に最適なキャンプ場

 


奥秩父にある富士見平小屋は登山口から歩いて50分で着くという利便性の良さや日本百名山の瑞牆山と金峰山の2座に登ることができ、林間キャンプ場なので稜線上にあるキャンプ場と比べて風も強くないのでテント泊デビューするのに最適な場所と言えるでしょう。


 



 

 


登山口から歩いて50分、いい場所を取りたければ早めに行くべし


富士見平小屋は1都3県(東京・山梨・埼玉・長野)にまたがる奥秩父(いわゆる関東山地)に位置しています。奥秩父地域には雲取山、甲武信ヶ岳、瑞牆山、金峰山といった百名山もあり登りやすい山が多いので関東・甲信越地域では人気があります。

富士見平小屋へのアクセスは瑞牆山荘から登っていくのがメインルート。その他にはみずがき山自然公園から瑞牆山もしくは林道を通って登っていくルート、金峰山(奥秩父の尾根線を進むルート)からいくルートがあります。

今回はメインのルートである瑞牆山荘から登って行きました。瑞牆山荘までは峡北交通バスさんにて韮崎駅からバスが運行されています。どの便も新宿から特急あずさに接続しているので利便性はあるのですが、天気の良い週末なんかはあずさ到着前から長蛇の列ができています。バスも決して大型バスではなく、運が悪いと立って移動なんてこともあり得ます。一応臨時便も場合によっては出るみたいですが瑞牆山荘までは山道ですし、1時間以上乗っていることになるのでこちらも早めの到着や前泊して前入りした方がいいかと思います。逆に遅くするのも手ですがそうするとテントの場所が取れない可能性があるので始まりは韮崎駅といっても過言ではありません。韮崎駅から直接瑞牆山荘に行けるバスにみんな狙って乗っていくのでその1時間前の7時45分にでる山梨交通の増富温泉行きのバスに乗り、増富温泉で瑞牆山荘行きバスに乗り換えるのは地元の人もしくは前泊した方の特典であんまり乗客もいなかったのでお勧めです。私も韮崎に前入りして早めに移動しました。マイカーの場合も駐車場に限りありますし、天気がいいひですと早いうちに満杯ということもありますのでこちらも早くいくことに越したことはありません。

バスに揺られ1時間強、瑞牆山荘(標高1530m)に到着。

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トイレもありますし(チップ100円必要)瑞牆山荘には併設のカフェもあります。到着後のんびりしたい気持ちもわかりますが、下山後のお楽しみということにしておきましょう。


のんびり紅葉の森の中を散歩しているうちに着くぐらい楽な道


準備したら出発です。

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瑞牆山荘付近はまだ色づいていましたが落ち葉がだいぶ多くなってきました。

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気持ちのいい紅葉の森の中を登っていきます。キツすぎる登りがあるわけではなく、道がわかりづらいところもあるわけではないのでテント泊の重い装備でも難なく登れました。ポールが邪魔にならない道なのでポールを持っていった方がいいでしょう。

尾根線まで登っていくと(ここまでが富士見平小屋までで1番きつい上り坂)

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瑞牆山がどーんっとお出迎えしてくれます。岩がニョキニョキっと伸びている感じがカッコいいですね。

ここまできたら途中でみずがき山オートキャンプ場への林道と合流してテントが見えてきたら富士見平小屋へと到着です。コースタイムは50分ですが実際は40分ぐらいでつきました。

 


富士見平小屋のキャンプサイト


富士見平小屋に到着後テントサイトの受付に向かいます。早くテントを貼りたい気持ちもわかりますが、受付してからテントを貼りましょう。料金は1泊1人1000円で今のところ予約は不要です。

キャンプサイトは小屋の南側の緩やかな尾根を利用しています。平らな場所もあるのですが、早めに行かないととられてしまいます。なんとか平そうな場所を見つけてそこにテントを貼りました。

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絶好の天気の土日でしたのでテントでいっぱい。公称では100張り張れるとのことですが見た限り100張り前後はテントがありそうです。パンパンな状態なのですがただ、探せばまだまだテントを張れそうなスペースはありそうです。

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こちらは小屋側から撮った写真です。奥側に向かって傾斜しているのがわかるかと思います。

樹林帯のなかにあるテントサイトなので下は土なのであんまりゴツゴツしていないし、ペグも刺さりやすいです。探せば張り綱を止めておける石もあります。

・富士見平小屋のテントサイトには女性専用スペースやファミリーサイトもある

富士見平小屋には山のテント場には珍しい女性専用のサイトもあります。小屋から少し降りたところで比較的トイレや小屋にも近い場所にあります。

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また、ファミリー(13歳以下のお子さん連れ)用のスペースもあります。

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子ども連れでも登りやすいし時間もかからないですので家族連れでの登山とキャンプもいいですね。こちらは女子専用スペースよりも小屋やトイレに近いし、子連れだと騒いでしまってまわりの登山者の迷惑になることもあるのですが周りから少し離れたところなので、安心ですね。

富士見平小屋にはグランピングできる施設があります。

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二名以上の利用で1人1泊2食つきで15000円。手ぶらでキャンプ気分を味わうことができます。

 


富士見平小屋の設備


・富士見平小屋のトイレ

富士見平小屋のテント利用者が利用できるトイレは一箇所のみで小屋の隣にあります。

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遠いところにテントを張ると歩いて3~4分はかかってしまいます。また、トイレの数も多くはないので朝や夜は男性も女性も混雑します。早め早めの行動をしていたほうがいいでしょう。

バイオトイレですが綺麗に整備されていますのであんまりニオイを感じること(といっても街ナカにあるトイレと比べたら明らかに臭いですが)はありませんでした。中には絵画もあるなど気持ちよく使えるようにされています。

・富士見平小屋の売店メニュー

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富士見平小屋にはご飯ものからデザート、コーヒーや紅茶まで揃っています。
ご飯ものは富士見平でとれた天然きのこをつかったきのこうどんや清里ROCKのビーフカレー(鹿肉ソーセージ付き)などがあります。デザートは自家製のスタッフケーキやドライフルーツパンがあります。このうちドライフルーツパンをかってみました。

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ドライフルーツは行動食にもいいものですしほんのり甘く美味しかったです。

コーヒーや紅茶もこだわりがあるみたいですし、ビールも大手メーカーのものだけでなく地ビールの類も豊富です。

食事は小屋の夕食時間帯(16:00~18:30頃)までは注文しないでくれと言われました。なので、小屋の夕食時間後に食材が残っていたら食事も可能とのことなので夕食やあるいは瑞牆山や金峰山登り終えたあとの昼食にいいかもしれません。

・富士見平小屋の水場

富士見平小屋の水場は少し瑞牆山荘方面に下った場所にあります。

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水は豊富でいつでも流れているとのこと

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平成の名水百選にも選ばれているので非常に美味しかったです。あくまで自己責任になってしまうのですが特に煮沸しなくても飲めました。


晩秋の富士見平小屋は寒いのか?


紅葉の時期のテント泊は寒さが気になります。富士見平小屋は標高1800m付近にあるので山梨県内の平地と比べて-6度ぐらい低くてもおかしくはありません。

泊まった日ではありませんが泊まった日の前日の最低気温が-2℃とのことでした。テント泊したときも同じような天候だったので同じぐらいの気温かあるいはもっと低かったかもしれません。

予め予想はしてきたのでできる限りの準備はしてきました。

・準備してきもの(スリーピンググッツ)
シュラフ NANGA オーロラライト450DX(Limit-5℃)
マット SEA TO SUMMIT ウルトラライトS.Iマット(R値2.6)

・着たもの
上はノースフェイスのベースレイヤーにパタゴニアのR2テックフェイスフーディ、さらにクラウドリッジジャケットを下はファイントラックのメリノスピンサーモタイツにコロンビアのモリソンリッジパンツで靴下は二枚履き。

この格好で寝ました。が、足元は寒い!!ということでモンベルのダウンを足元に入れたところ・・

ポカポカ

寒さはあんまり感じることはなく寝れました。

くれぐれも寒さ対策は怠るようなことをせずキャンプしてもらいたいです。


帰りものんびりハイク


金峰山から登ってテントに戻ってきたらポカポカ陽気でシュラフのなかに入ると気持ちよすぎて寝てしまいそうでした。

少し風が出てきたなかテント撤収し帰りも同じ道をもどります。
少し天気が悪くなってきたのか瑞牆山はくっきり見えました。

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帰りも紅葉の中をのんびりハイキングです。

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無事瑞牆山荘まで戻ってこれました!!

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バスの出発時刻まで1時間ほどありますが時間に余裕があるなら早めの到着を心がけておいたほうがいいでしょう。なんといっても帰りも1時間以上バスに揺られる必要があるので早めに行かないと立ちっぱなしで韮崎駅まで帰らなければいけないのです。

帰りのバスは増富温泉の増富の湯で途中下車も可能です。帰りに温泉寄って汗をながすのもいいですが温泉からでたあとに乗るバスは混雑日は確実に立ちっぱなしになってしまうのでよく考えて決断しましょう。


テント泊の装備は重いので最初のうちは山小屋装備や日帰り装備とは全然違う重さにやられてしまうこともあります。なのでテント泊装備で歩く距離を極力少なくできる富士見平小屋でのテント泊はテント泊デビューに最適です。今度は小屋に泊まってみたい!