箱根といったら温泉であり一大観光地(るるぶが町1つで冊子ができるのは箱根だけではないでしょうか?)であります。
箱根には真ん中には大涌谷のある駒ケ岳があり、芦ノ湖や箱根湯本温泉、仙石原など主要観光地を囲むように箱根外輪山がぐるっと取り囲んでいます。
ある程度山に詳しくなると真ん中に山があり、湖がありそして山や湖を囲むように山がぐるりと一周している形をみると火山だと思うはずです。今でも大涌谷にいけばモクモクと噴煙があがっていますからね。
箱根の外輪山は金時山や明神ヶ岳など標高でいうと1000mを超える山が多いのですが箱根自体標高もありますし、バスも本数が多いので初心者でも気軽に登りやすい山です。
金時山から明神ヶ岳の稜線は10年前に登っていて、当時はいろいろと知識不足で金時山から箱根湯本まで目指していましたが途中の明神ヶ岳までで切り上げていました。今回は10年前行ったコースの後半部分である明星ヶ岳から箱根湯本の駅を目指します。
春を感じながら明星ヶ岳へ
箱根というと箱根登山鉄道ですが箱根の山々に行くのにはバスが便利です。ロマンスカーとの接続もいいですし、箱根には縦横無尽にバスが走っているので登山口近くまで運んでくれます。バスで20分ほど箱根の山を登っていくと登山口のある宮城野橋に到着です。
随所に設置されている標識を見ながら登山口まで向かいます。
歩道から春を感じることのできる風景が広がっていました。
登山口までは急坂が続いているので結構辛い
歩いて20分ほどで登山口まできました。ここで息を整えて上にきていたジャケットを脱いで出発です。
箱根の山には管理No.が登山口から50mごとに設置されており明星ヶ岳のコースはNo.29まで設置されています。登っていくと少しずつ数が増えていってあとどのくらいかの指標にもなりますし、間隔が一定なのでペース管理にも役立ちます。
整備された登山道ですが結構な急勾配です。汗が吹き出る吹き出る。しかも眺望もほとんどなく1番辛いところです。
30分間ひたすら登ると急に視界が広がるところがでてきます。
箱根大文字焼が行われるようなところです。箱根でも大文字焼きをすることは知りませんでした。
真ん中の山が大涌谷のある神山とか駒ケ岳でしょう。
ケーブルカーも見えました
金時山もちらっとみえます
富士山もみえるのですがちょうど雲がかかっていてみえませんでした。
ここまできたら傾斜も緩やかになります。10分ほどで稜線に到着。
防火帯のまるで草原かのような道です。
防火帯の端にあるのが明星ヶ岳の山頂です。
展望は全くありません。
御嶽大神という簡易的な神社があります。
箱根湯本まで外輪山を歩く
明星ヶ岳からは芦ノ湖近くの箱根峠から箱根を時計回りにぐるりと一周としており向かう先は箱根の入り口箱根湯本です。ほとんど稜線なのでトレイルランをするのには大変気持ちいい道が広がっています。明星ヶ岳から金時山への道は箱根の町を眼下に見ながら晴れていると富士山もみえる稜線を歩けます。
一方明星ヶ岳から先は単調な道が多いので箱根湯本まで完歩することが目的でない限りやめておいたほうがいいと今回実感しました。黙々と歩いていることが多かったからです。
このように両サイドに草や木々、ススキが広がっているせいで下界の景色は望めません。
登山道も明星ヶ岳への登山道と比べると整備されておらず一部急なところもあります。
登山道のなかでわずかに展望が開けたところでは神山が見えました
登山道は一旦車道に出ます。ちなみにこの林道は明星ヶ岳の登山口までつながっています。
林道は1km弱歩きます。
再び登山道に入り少し登ると木々越しではありますが相模湾が見える箇所があります。
遠くは丹沢の山々もみえます
1番奥が蛭ヶ岳でしょうか。
塔ノ峰に到着。こちらも展望はないです。
あとは箱根湯本に下っていくだけですが、
草が生い茂っていて夏には絶対あるきなくない道です。しかも時たまわかりづらいので地図を見ながら下っていきます。こういうときに歩道管理Noがあるとホッと安心します。
阿弥陀寺で登山道は終点。あとは舗装された急坂を下っていきます。15分間転がるようにあるけば箱根湯本駅です。途中には日帰り温泉施設の箱根湯寮やかっぱ天国などがあり汗を流すことができます。終着点の箱根湯本は多くの観光客がいるので登山の汗臭い格好では引かれてしまいますのでトイレで着替えて商店街ぶらぶらして帰りました。
10年ぶりに箱根の山を登って金時山から箱根湯本までつなぐことができて満足はしています。が、明星ヶ岳から先は展望が少ないので金時山から登って余力があったら箱根湯本まで目指すのがいいのではないでしょうか?
今回のGPSログはこちら
明星ヶ岳・塔ノ峰 / perauupさんの明星ヶ岳(神奈川県)の活動データ | YAMAP / ヤマップ