夏の低山は暑く、もうそれは忍耐の世界といってもいいかもしれません。わざわざ忍耐に耐える必要はないわけですが、そこにご褒美があると別です。
東京都の高尾山のお隣の小仏城山にはさぞ大きいかき氷があるということを聞きつけたので、暑く汗だくのなか登って、冷たいかき氷を食べる。これぞ夏ということをやりに小仏城山に登ってきました。
山行記録
日時 2022年8月27日(土曜日)
天気 晴れ(真夏日)
行程 小仏バス停(9:10)→景信山(10:00)→小仏城山(10:45)→高尾山(12:00)→高尾山口駅(12:55)
人数 1人
景信山まで飛ばして疲れる
この週はアルプスを目指していたのですが、日曜日の天候が良くないので敢えなく中止に。土曜日は天気が持ちそうなのでどこに行こうかなと考えることになりました。低山は暑いですし、あんまり行きたくはないですが、そういえばどこかで小仏城山に登るとかき氷が食べれると聞いたので、トレーニングで登るとするかとしたのです。
休日お出かけパス(2720円)を使って高尾駅までやってきました。休日お出かけパスは東京よりも北や東に住んでいて高尾とか奥多摩とか目指す場合は割と重宝します。
高尾駅からバスに乗って小仏まで向かいます(260円)。
バス2台運行で座って行くことができました。真夏の低山ですがさすが高尾山地域です。
小仏でバスをおり登山開始です。しばらくは小仏峠方面へ舗装道を登っていきます。中央道や中央本線に沿って登っていきます。中央道は改良工事中ですね。
サルスベリが咲いています。
歩いて10分程度で登山道入口につきいよいよ登山開始です。急坂ではありませんし登りやすい道です。
途中で小仏トンネルの上をまたぐかのように登っていきます。なので道路敷界という珍しいものもありました。
ただ、トレーニングを意識するあまり最初から飛ばしすぎてすでにバテ気味です。コースタイムに0.3とかで飛ばしていたらそれはそうですよね。そして大量の汗と暑さのトリプルパンチで辛い。もうかき氷の中に顔を突っ込みたいぐらいです。
景信山まで標準で85分ですが、40分で登ってきました。
数多くのベンチとその先には展望が広がっています。富士山は見えませんが丹沢はよく見えます。
ベンチでちょっと休憩して頂上にもいってみました。
茶屋もありなめこ汁が有名ですが暑くて食べる気が起きません。
また鬼滅の刃の聖地ということもあり多くのグッズも取り扱っているみたいです。限定品なのかな。
鬼滅の刃の聖地は雲取山とか大岳山とか聖地巡礼するのにもちゃんと登山しないといけないところですが、景信山であればハイキング感覚で行けるので聖地巡礼もしやすいのではないのでしょうか?
快適な奥高尾縦走路を歩く走る
今日の最高地点は踏みましたが目的はかき氷なので、ほどほど休憩して小仏城山に向かいます。小仏城山へは高尾山から陣場山まで繋がっている奥高尾縦走道を歩きます。
奥高尾縦走道は快適そのもので気持ちいいのでつい走ってしまいます。トレランしにきたわけではないですが、緩い傾斜で階段や岩場がないからトレランしている方は相変わらず多いですね。
かといって舐めていると急なガレ場っぽいところもあるので注意が必要です。私はこういう道がほんと苦手なのでついゆっくりになって前に歩いている人に離され、登りで追いつくみたいな感じで小仏城山まで向かいました。
小仏峠に到着。
明治天皇が御休息された碑も立っています。昔は鉄道もなかったのでお偉いかたでも昔の5街道を歩いてこられたんですね。
小仏峠からは150mほどの登りかえしです。そこまでヒーハーいうことなく登っていけましたが、急な階段見ると心が折れかけます。
鉄塔が見えてくると小仏城山に到着です。
城山盛りのかき氷に挑戦する
小仏城山には茶屋が2つあります。1つは春美茶屋、
もうひとつが城山茶屋です。
どちらもメニュー構成は似ていたので、城山盛りというインパクトのある城山茶屋にしました。
ベンチやテーブルもいっぱいあり多くの人がかき氷を食べています。大繁盛なので10分ぐらい待ってようやくきました。
これはデカい。食べ切れるか不安なレベルですが、こんだけかき氷を食べたいぐらい暑いのです。普通の方は小で十分でしょう。小でも十分デカくコメダ珈琲のかき氷の1.5倍ぐらい多いので覚悟して食べてください。
シロップは自分でかけるスタイルなので好きな量をかけることができます。ちまちまかけて食べました。
暑い思いをして登ってきて食べるかき氷最高です。氷もふわふわで口に入れた瞬間溶けて暑くなった身体を覚ましてくれます。しかも氷なので水分補給もできます。
ようやく小ぐらいの大きさになったので練乳(追加料金100円)をかけて味変させます。
一般的なかき氷サイズまできました。身体も寒くなってきました。目のまえになめこ汁やもつ煮のメニューがありあったかい食べ物を食べたい。小サイズとなめこ汁も案外合うかもしれないです。
で、完食です。氷も溶けることがなく(周りに飛び火しているのはスプーンで掬った際飛んでしまったものです)、何よりも頭が痛くなることもなく食べ切ることができました。
ちなみに春美茶屋のかき氷メニューは
パインとみぞれがなく練乳とあづきのオプションがないです。かき氷のメニューってこんなにも多いんですね。
高尾山に登り、6号道で下る
目的を果たせましたが、登山は終わりではありません。また暑い中を最後の高尾山に向かって登っていきましょう。高尾山までは木道なども整備されているのでさらに歩きやすくなります。その分人も多くなってくるので走りにくくはなりますが。
一丁平近くの展望台からも開けています。
高尾山の近くまでくると登山道が複数あるので、道を間違えないようにしましょう。案内板はありますが方向感覚がないとわかりずらいのでこういう時に登山用地図アプリがあると便利です。
最後に階段を登っていきますと高尾山山頂です。
丹沢は見えますが富士山は見えないです。
高尾山自体は2年半ぶりですが、1人で来たのは12年ぶりです。観光客っぽい人、ちょっと運動しに来た人、トレイルランナー様々ですね。そしてザ・登山客って人はあんまりいないですね。
高尾山からは6号道を下って行くことにします。6号道は大型連休や紅葉のシーズンは登り一方通行になりますが、特にシーズンでもないので下って行くことができます。最初は木道です(登りの場合は最後)。2021年に改良されて歩きやすくなったようです。
木道があわると沢におり沢の水が流れている中を下ります。
ちょっとした沢登り感覚を味わえるでしょう。高尾山は観光地なので比較的ラフな格好でも歩けますが6号道を登る場合はハイキングシューズ履いてないと濡れて不快な思いを確実にしますね。
6号道では滑落注意という看板が至る所にあります。
確かによそ見していたり、おしゃべりに興じていたりすると踏み外して転倒転落が起きるので山登りに集中しましょう。特にすれ違いが起きる時に狭くて滑落することもあるので危険だと思ったら止まって道を譲るということを徹底することです。ハイシーズンになると一方通行になることも頷けます。ただ、終始森と水が流れる中を歩きますのでそこまで暑くはありません。
琵琶滝までやってくると6号道も終わりに近いです。
ケーブルカーの駅まできて登山終了です。
高尾山口の駅には極楽湯があるので汗を流すのは混雑承知の上極楽湯にしました。混んではいましたがそこまでではありませんでした。
暑い日はもうしばらく続きそうですのでかき氷という名の涼しさを求めて登ってみてはいかがでしょうか?