長野県中部の松本市は人口約24万人の長野県第二の都市です。登山者にとっても松本は岳都とよばれるだけあって、上高地があるなど登山の入り口となる場所でもありますし、シーズン中は街中を大きな登山ザックを背負って歩いている登山者に会わない時はないぐらい登山者が多く訪れる街でもあります。
登山に行きやすい環境、コンパクトながらもパルコ(2025年に閉店しちゃうけど)やイオンモールなど大きな商業施設があり買い物もしやすく、昔ながら蔵づくりの街並みが広がり、美ヶ原温泉や浅間温泉などの温泉もあり、夏の暑さも夜になれば涼しくなるなど、住んでみたい場所でもありました。
かといって簡単に住めるわけでもないので、3泊4日という短い時間ですが松本市内を拠点に山に登りながらちょっと市内を満喫しようと思いこの夏は松本で過ごすことにしました。
- 宿とサウナとジェラート tabi-shiroを拠点にして松本を楽しむことにする
- 1日目 自転車を借りて当たり障りのない休日を過ごす。
- 2日目は山の日の乗鞍岳を登る
- 3日目は絶望の美ヶ原と城山公園の夜景
- 4日目 珈琲美学アベでモーニングしてまた蕎麦を食べて帰宅
- 3泊4日程度ではまだまだ松本の良さを完全に理解できないぐらい素晴らしい街だった
宿とサウナとジェラート tabi-shiroを拠点にして松本を楽しむことにする
松本には美ヶ原温泉や浅間温泉など有名温泉街もありますし、
駅近の場所にはビジネスホテルやカプセルホテルも多数あります。ただ、ビジホに3泊だと味気ないですので今回は人生初めてゲストハウスを使わせていただくことにしました。今回の宿は宿とサウナとジェラート tabi-shiroというゲストハウスにしました。
最寄りは北松本駅ですが、松本駅から徒歩で11分(信号待ちとか入れると15分はみておいた方がいい)と比較的駅にからも近いです。築60年の家をリノベーションしたゲストハウスになっています。宿が面しているのは常念通り。常念といったら常念岳で常念岳を見ることもできます。
そんな宿なのでランドネでも紹介されています。
松本ということあって山好きな宿泊客が多く、スタッフさんも山や旅が好きな方が多かったです。お客さんも山が好きな方、旅が好きな方、友達に会いにきた方さまざまでした。部屋の名前にも山の名前がついています。
部屋は男女混合のドミトリーと女性専用のドミトリー、個室もあります。
ドミトリーの中はベットと奥に荷物置きのスペースがありますので結構奥行きは広いです。ライトや電源もあります。音はまぁ仕方ないです。
ドミトリーなので盗難に心配な方はロッカーもありますので安心です。
個室もチラッとみさせていただきましたが、昔ながらの和室って感じです。
共用スペースには本や松本のおすすめのお店を紹介したお手製のガイドブック、
奥にはキッチンスペースもあるので調理もできます。基本ここで過ごしていました。
実家のような感じ
松本というかタビシロの標高は585m
シャワールーム(無料)や洗濯(1回300円)もありますので長期滞在も安心です。今回は利用しませんでしたが、完全貸切で使えるサウナもあります。完全貸切なので金銭的に断念しましたがセルフロウリュもできますし、自分のペースで整うことができるみたいです。3人で行くと有名サウナ店の利用料金と大差ないので何人かで(または、宿で人数集めて)サウナに行くことをおすすめします。
いろいろなゲストハウスの名刺も置いてありました。
1日目 自転車を借りて当たり障りのない休日を過ごす。
チェックインは16時30分なのですが、午前中に松本に着いたので荷物を預けて1日300円で借りることができる自転車を借りて松本市内をパトロールするとします。松本城をはじめ市内の主要観光地は徒歩で行けますが、今回はちょっと遠いところに行きます。市内もコンパクトで坂もあまり多くはないので自転車で十分回れます。宿代は現金のみのため銀行でお金をおろして(地方都市はチェーン系のお店を除いて現金がメインなのである程度の現金は必要です)、向かったのは市街の南側にある岐阜タンメンです。
岐阜タンメンは岐阜や愛知県を中心にお店を構えているラーメン屋で昔よく食べていました。松本に店舗ができたってことを聞いて久しぶりに食べたいなと思い向かったのです。
名前の通りタンメンしかないのですが、トッピング(追加料金)と辛さ(5辛までは無料)を自分で考えながら選べるので自分だけのマイ岐阜タンメンを作って食べれるのが魅力です。
なので、半チャーハンセットにコーンとバターをトッピングしてコーンバタータンメンにしました。タンメンは細麺で、スープは少しニンニクが効いていて万人受けする味わいです。細麺なので物足りなければ替え玉もできますし、カロリーが気になるようなら50円でこんにゃく麺に変更できます。
久しぶりの岐阜タンメンに満足して、その後は近くのスタバでブログを書いていました。
ちょっと休憩ではないですが、また市内の方に戻ってあがたの森に行きました。昔の旧制松本高校があった場所で、緑に囲まれていて涼しい。
奥は公園になっていて結構日差しもあり暑かったです。
その後は、松本市内の丸善や併設しているカフェで時間を潰していたらあっという間に17時になったのでtabi-shiroに向かいます。宿の近くの大通りからは美ヶ原もよく見えました。
宿で洗濯をしたり、スタッフの方とおしゃべりをしていたら19時回っていたのでご飯を食べに行きます。本当は近くのほっともっとでよかったのですが、食べに行かないの?的なこと言われてしまいましたので食べに行きました。特にこれといって食べたいものはなかったのですが、そういえば松本には何回かきていますが一回も山賊焼を食べていなかったので山賊焼を食べようと駅前のから揚げセンターで食べることにしました。
ボリュームがすごい‼︎
ただ、美味しかったのでペロリと完食しました。
後はtabi-shiroに戻り、シャワーを浴び、スタッフの方や宿泊者と山のこといろいろおしゃべりして22時過ぎに寝ました。
2日目は山の日の乗鞍岳を登る
2日目は乗鞍岳登山です。朝7時前に宿を出て、電車とバスを乗り継いで乗鞍岳に向かいます。同じ市内ですが3時間ほどかけて乗鞍岳の登山口でもある肩の小屋入り口に到着。
乗鞍岳自体は3000mありますが、標高2700mの畳平までバスが通っているので初心者でも割と登れます。道も富士山のような道なので富士登山の練習にもなります。
高山植物もキレイに咲いていましたし、
北アルプスは曇っていて見れなかったですが、浅間山や八ヶ岳、美ヶ原、中央アルプスなど色々な山を見ることができました。
歩き始めて1時間ちょっとで山頂に到着。山の日ということもあり多くの登山者や観光客で渋滞になっていました。
畳平まで戻ってくると登山口というより観光地です。木道もあるのでスニーカーでも散歩することができます。
この日の気温は14時過ぎでしたが14℃。長袖着ないと寒いぐらいの気温です。詳しい登山記録はこちら。
また3時間かけて松本市内まで戻ってくると気温が30℃。寒暖差がすごい。
宿に戻り荷物だけ置いて、夕食を食べに行きます。この日は蕎麦を食べに松本で有名なみよたに行きました。
ただ、お盆だからなのかすごい行列。中でも人が待っているのでちょっと並びましたが、諦めて向かいのラーメン屋の佐助に行くことにしました。
信州味噌を使った味噌ラーメンは甘さとコクがあって美味しかったです。
松本城もライトアップされているようなのでいって見ることにしました。
奥になんと常念岳が見えます。
こうキレイに見えると常念岳にも登りたくなります。パノラマ銀座も2年前に計画を立てましたが結局行けなかったので行きたいですね。
西の方で花火大会があったようで僅かに花火も見ることが出来ました。
宿に戻ると、乗鞍岳に行ったという方がいたのでその方とお話しする談笑タイム。タビシロはバーとしても営業しているのでお酒飲みながら知らない人と談笑できるのです。宿泊するとワンドリンクチケットもらえます。出前で頼まれていた餃子や枝豆をいただきました。荷物すら置けない笑。
まだ、お風呂に入っていなくてちょうど近くの銭湯にいってきたという方がいたので、銭湯にいってみました。宿から徒歩5分の場所にある塩井の湯です。
お湯は地下から上がった鉱泉を加温しているので湯冷めしにくいそう。中は昔ながらの銭湯って感じで趣を感じます。シャンプーもリンスもないので宿で無料で貸し出してくれます。
さっぱりした状態で戻ります。夜の風が心地よいです。
お風呂上がりはジェラードをいただきました。ミルクをいただきましたがコクがあって美味しい。不定期ですが午後にはパフェを提供するカフェも営業しているそうです。結局、11時まで部屋に戻ることなく山の話をし続けてました。
3日目は絶望の美ヶ原と城山公園の夜景
3日目起きたのが6時半。寝坊まではしてませんが寝過ぎました。この日は天気が微妙でしたのでどうしようか思いましたがとりあえず美ヶ原に行くことにしました。バスも満員だったのですが、着いた頃には霧の中。こんなんでは景色も望めませんのでさっさと山頂だけ踏みました。
もちろんなんも見えませんでした。
それでも牛はのんびりしています。風も強いし、雨も強いし寒いし登山にはまったく向かない日でしたね。宿でパフェ食べてればよかったです。
松本に戻って昨日食べれなかったそばを食べにみよたに行きましたが、なんと売り切れ。16時過ぎというビミョーな時間に行けばなんとか食べれるのではという考えが間違っていました。なので四柱神社境内にあるこばやしに行きました。
食べたのは天ぷらそば(1980円)
天ぷらは具材が豊富ですし、そばは瑞々しかったです。ただ、あんまり蕎麦って感じもしなかったでした。
帰りには蕎麦茶もいただきました。
まだ時間もあるのでカフェでチーズケーキとアイスコーヒーをいただきました。
カフェで時間を潰していたら夜になったので宿から20分ほど歩いて城山公園に行きました。山だけあって結構な激斜面です。せっかくシャワー浴びたのに汗でびっしょりです。道中ずっと暗いのでライト必須です。
ただ、高台にあるだけあって夜景はすごい。松本城も見えました。
そんなことをしていたら20時過ぎ。宿に戻るとスイカがありましたのでいただき、富士山に登ってきた方と話してまた10時過ぎまで飲んでいました。3泊していましたがそれぞれの日で雰囲気が全然違っていたので、宿泊客だった私も楽しかったですし、働いているスタッフさんも毎日違う雰囲気を味わえるので楽しそうだなと思いました。ひとりできてもスタッフさんが気さくに話しかけてくれます。
4日目 珈琲美学アベでモーニングしてまた蕎麦を食べて帰宅
4日目は特に山に登る予定はなかったので割とゆっくりして片付けをして出発しました。出発時には初日にいて2日目と3日目は八ヶ岳にいっていたスタッフさんと再会し、お見送りしていただきました。
荷物は松本駅のコインロッカーに預けて向かったのは珈琲美学アベです。松本を代表する純喫茶ということもあって朝から順番待ちしていました。
朝はモーニング営業をしていまして、コーヒーの値段に追加料金を払ってパンや目玉焼きなどを選べるシステムです。これなら追加料金かかりますが、自分の好きなものを食べれるので気分に応じてチョイスできます。なので、シナモントーストとベーコンエッグをいただきました。ベーコンエッグは半熟です。
もうちょっとのんびりしたいところですが、行列になっているので仕方なくでまして駅のスタバで出発まで過ごします。
11時前にもう一度蕎麦を食べたいと思ったので駅前の榑木野に行きました。大海老天ぷらそばをいただきます。
蕎麦はこばやしと比べると蕎麦の香りがして、なおかつ歯応えもあります。その分瑞々しさは少なくなっている印象です。天ぷらも一つ一つが大きい!大海老はもちろんですがししとうもこんな大きなもの初めてみました。
蕎麦も食べたところであずさの時間も迫っていましたので帰りました。
3泊4日程度ではまだまだ松本の良さを完全に理解できないぐらい素晴らしい街だった
3泊4日でしたが中日は山に行っていましたので街中にいたのは正味1日ちょっとでした。1日ちょっとでは松本の良さは完全に理解できないぐらい素晴らしい街でした。
ゲストハウスに泊まることで、色々な人と山や街について話すことができ、なかなかできない経験をすることができました。まだまだ、他の方に聞いた松本の有名店にも訪れたいですし、まだまだ松本のことを勉強しないとと感じる山旅でした。