京都にある大文字山はかの有名な京都の大文字焼が行われる山です。京都の市内からどこでも見ることができる「大」の字があるところまでいくと京都市内を一望することができます。
京都市内の山なので、3時間ほどあれば登山を楽しむことができますし、登山口周辺も銀閣寺や南禅寺などの神社仏閣も多いので登山前後に観光も楽しむことができます。2021年の年はじめ、関西出張の中日で土曜日の休日を使って登ってきました。
少しわかりづらい道を登っていきます。
YAMAPに大文字山をダウンロードして、京都駅から銀閣寺方面のバスにのります。銀閣寺まで結構時間かかって途中のバス停で一気に人が降りたので慌てて降りたら(土地勘がない人あるあるかな)、少し前のバス停みたいでした。
銀閣寺まで行ってもいいのですがYAMAPみてみると近くに登山道があるようなので今回は近くの登山道から登っていきます。銀閣寺は1回行きましたしね。
永観堂禅林寺から銀閣寺まで伸びている「哲学の道」を通り越して登山道としてのスタートは霊鑑寺門跡のようです。
しばらく急坂登っていくと京都一周トレイルの看板がでてきます。
伏見稲成神社から苔寺まで京都の周りを囲んでいる山をぐるりと囲むように(南側は平地なのでないですが)整備されたトレイルです。10年前京都に来た時、まだ東側の一部が整備されていなくてトレイルランの大会も小規模で行っているという当時の京都山岳連盟の会長(だったと思う)かたとお話したのですが、いつのまにか整備もされ全国的にも有名なトレイルになり、距離長くなりました。京都一周トレイエスケープルートも豊富で市内を拠点何日間かけて走るというのもいつかやってみたいですね。
京都一周トレイルの看板があるところが登山道の入り口となっています。
階段を登って・・。最初は道がヒジョーに分かりづらいです。どこが正しいかわからないぐらいでしたが、地図をみて方向を確かめて進んでいきます。
「大」の字から京都市内を一望
少しずつわかりやすい道になり、銀閣寺からの道と合流します。合流後しばらく登ると急にあたりが開けます。
大文字山で有名な「大」の字のところです。一気に視界がひらけて京都市内や西側の山が見えます。
金閣寺などが見えるわけではありませんがあのあたりが京都御所かなとか北野天満宮かなとか緑があるところはなんとなくわかります。
また、ちらっと雪が積もっている山もみえました。
どこの山かはわかりませんが滋賀県と京都府の県境の比良山系でしょう。
「大」の字のあたりはススキになっています。
「大」の字をすぎるとあとは少しだけ登りあとは基本尾根線でゆるやかです。息が整います。
登り始めて40分ほどで大文字山に到着。
この日は天気がよかったので大阪方面の建物も見えました(写真じゃわからないか)。
このまま降りれば30分ほどで銀閣寺につくので2時間あれば(大文字の大の字までであれば1時間~1時間30分)余裕をもって登れるので体力のあるかたはまた違う京都観光を楽しめるのではないでしょうか?
京都一周トレイルを下って南禅寺へ
大文字山からは再び京都一周トレイルに入り蹴上駅方面に下っていきます。
時たま岩があるなどした道もあるのですが、走りやすいトレイルになっているので安全な道となっています。ただ、景色にかんしては周りの木々があるせいで一切みえません。逆にいえば単調な道が続いています。
50分ほどで神社が現れました。日向大神宮という神社です。第23代顕宗天皇の時代に創建された由緒正しい神社です。
日向大神宮からは舗装された道になります。
このまま歩けば地下鉄の蹴上駅なのですが少し遠回りして南禅寺に向かいます。
すべての禅寺の中で最も格式の高い寺ですが、有名なのは境内の中にある南禅寺水路閣でしょう
。
明治維新後、琵琶湖の水を京都市内へと運ぶために作られた水路は当時は神社仏閣にそぐわないとして反対の声が大きかったようですが、見物人も多く、今となってはアニメけいおん!オープニングにも使われており、同じような角度から撮ってみました。
ところどころ色が朽ちかけて白くなったレンガづくりで、アーチの形も素晴らしくキレイです。
1月ということもありつららもありました。
数時間あれば「大」の字にいけて京都タワーよりも京都を制覇できる気分になれる
蹴上駅から地下鉄にのり京都駅に戻ってきたのはは12時30分でした。京都駅を出発したのが9時ちょっと前なので正味3時間半(京都中心部からは3時間ほど)で登ることができました。急な箇所や体力を必要とするところはほとんどありませんのでハイキング感覚で登れますし、大文字の「大」の字まで登ったということはネタにもなるでしょう。そして何よりも京都市内を一望できるという点です。駅前の京都タワーに登れば簡単にかつより近くに京都の街を見ることができますが、大文字山からはより京都ってこんなに広いんだなと思えるはずです。なんか京都を制覇できたような感味わうことができる山旅でした。