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登山者こそ地図読み対策にロゲイニングをするべし

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最近は登山に紙の地図を持っていかずヤマレコやYAMAPなどのスマホの登山アプリだけでも十分登山できるありがたい世の中になりました。有名な山の場合は分岐には大抵方向板があったり,整備されているので道迷いということは比較的少ないのですが,それでも獣道のようなよくわからない分岐に出くわしたことがある方は多いはずです。そんなときに必要なのが地図や地図アプリなのですが,地図を読めなければどうしょうもないです。山岳遭難の主たる原因は道迷いなので登山雑誌でも地図読みがメインテーマに据えられているものも年1ペースであります。

 

 

 

 

ただ,実際書かれている内容は家でもできる地形図で尾根沢書きや実地での訓練ですが,家での予習はまだしも,実際の登山で実地訓練はわざわざ主たるメインテーマに据えない限り無理まではいいませんが、わざわざ地図読みのために山に行っている人を登山中見たことありません。でしょう。精々これから先の登山道を見て勾配が急なのか緩やかなのか,出てくるかわからない道分岐での方向確認ぐらいではないでしょうか?お金かけて地図読み講習会にいかない限りわざわざやらないと思います。

 

そこで私がおすすめするのがロゲイニングです。

photorogaining.com

ロゲイニング(日本ではロゲインと略されることが多い)とはオーストラリア発祥のナビゲーションスポーツで、地図(国土地理院発行の地図がほとんど)とコンパスを使って指定されたポイントをいかに多くの数(それぞれの場所にポイントが振られている)を回ってくるかというスポーツです。

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こう書くとオリエンテーリングと何が違うのかという方も僅かながらいそうですが、オリエンテーリングの場合決められたポイントを順番通り周りかつ1人で回るというスポーツですが(オリエンテーリングの場合、初心者が参加するとガチで遭難感覚が味わえるのでガチで道迷いからの遭難を想定した場合はオリエンテーリングやった方が良い)、ロゲイニングの場合は制限時間(3時間とか)の中で好きな順番で好きな数だけ回ってきてその得点を競うスポーツです。ポイントもスタートから遠かったり行きにくいポイントだったら得点が高く、近いポイントは低くなっているなどいかに効率よく回っていくかゲーム性の高いスポーツです。渡される地図も登山雑誌で持っていくべしと書かれていることの多い国土地理院発行の2万5千分の一の地図ですし、登山の地図読み対策には個人的にはロゲイニングしながら学ぶのが楽しく学べると思います。

 

 

 

ロゲイニングのメリット①  意図しなくとも地図と触れ合うことができる

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ロゲイニングは地図に書かれている情報で競技を行うので自ずと地図と睨めっこすることになります。ただ単に地図をみるだけだと、正直大して面白みがないのですが、ロゲイニングの場合、どこのポイントを攻めて行くのか考えたり、そのポイントまで行くのにどうやって行くのか、どうやって行くのかにも大回りしてでも平坦な道を行くのか高低差が大きくても最短距離を攻めて行くのか考える必要があります。地図が読めないのは性差もあるようですが、地図をまじまじと見るようなことはほとんどないから、よくわからない→苦手になるのかなと思います。自然と地図に触れ合うことのできるロゲイニングは地図苦手を克服するのに適しています。

 

ロゲイニングの魅力②  山の地図と比べて簡単かつ、仲間とやるから安心

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ロゲイニングは山や草原など自然のフィールドで行うような場合もありますが、今日本で行われているロゲイニングの半数以上は街中で行われています。街中ロゲイニングは登山での地図読みの基本の尾根沢はあまりわからないですが、道路が豊富で特徴的な建造物や、農業地帯などがある街中ロゲイニングは最初の地図読みには適している環境なのです。道は普段カーナビなどで触れているのでわかりやすいですし、警察署や消防署などはランドマークとして特徴的な分、わかりやすいですし迷うということも少ないはずです。少なくともオリエンテーリングのような山の中だとリアルに遭難しかけて不安になるのですが街中であればそんなことはないはずです。それでも普段はナビに頼りっぱなしだと3つ目の角を右に曲がってその後2つ目の高校のあるT字路を左に曲がって300mくらい先にある神社ってだけでも結構意識して地図を読まないと慣れていないと間違えてしまいます。

 

また、ロゲイニングは個人で行うものもありますが、大抵は2〜5人でチームを組んで行うことがほとんどです。仲間がいることでもし迷ってしまっても仲間を頼ればいいですし、最初は地図読みの上手な人の読みかたを実際見て勉強して徐々にルート選定していき、最後は自分が先導するといった形でロゲイニングを行えば知らず知らずのうちに地図読みが習得できているはずです。先ほども書きましたが地図が読めない理由は地図を読む機会が少ないからで、まずは普段見ている街の地図からだんだん特徴物の少ない山の地図へと移っていくことが地図読みの前提かなと思います。

 

また、ロゲインが終わった後、自分で振り返って地図にルートを書き込み、他の参加者とあそこのポイントを取るにはどこから攻めていったらよかったとか、より多くのポイントを取ったチームはどんな回り方をしていたのかと振り返りができるのもロゲインの魅力です。振り返った内容を次の登山の機会に生かしていくことがより地図読みが上達していくひとつの秘策と言えるでしょう。

 

ロゲイニングの魅力③ 体力もつく

 

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ロゲイニングの競技時間は大体3時間から6時間程度です。大体日帰り登山と同じくらいの時間動き続けます。なのでトレーニングとしてもうってつけです。本気でやれば3時間コースでハーフマラソンぐらいの距離も走れてしまいます。登山とランニングでは使う筋肉なども若干異なりますが、地図読みの勉強しながら体力も向上できるのは一石二鳥です。もちろんずっと走る必要はなく疲れたら歩くこともできますし、競技時間も長いため、普通の競技ではあり得ない途中のコンビニに寄るなんてことも可能です。大会によっては公共交通機関(自費出費)も利用可能なのでいかに交通機関を使って時間と体力を温存するかも勝負の分かれ道となります。

 

ロゲインの魅力④ 知らなかった場所に巡り会える。

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ポケモンGOが流行った頃、地元の街にこんな銅像があったんだとか、こんなお店にすごい模様があったんだと普段何も気にせず歩いている(走っている)だけでは気づくことができました。

ロゲイニングも端的にいうとポケモンGOのポケストップにそれぞれ点数が割り振られていて巡ってくるというものなので、ロゲイニングのチェックポイントも意外な場所が盛り込まれているかもしれません。初めて訪れる街なら尚更、普段行き慣れているような場所でも全然違った街の魅力に気づくことができるかもしれません。

 

まとめ ロゲイニングは知力、体力を使いながら、だんだんと地図が読めていくようになるための最適な手段

 

ロゲイニングをすれば地図と触れながら、体力の向上や地域の魅力を知ることができるスポーツです。もちろん装備も走れる格好(登山で使うようなTシャツとトレッキングパンツで十分です)があれば参加可能です。大会の数は多くはありませんが日本全国のどこかで週1回ぐらいはやっているので地図読みを上達したいと思うかたは仲間を誘って参加してみるのはどうでしょうか?