乗鞍岳は標高3026mの日本百名山となっています。
とはいっても標高2700mの畳平までバスで(前まではマイカーでも行けた)行けるので最も簡単に登れる3000m峰とも言われているみたいです。往復で3時間ほどで登れてしまいますし、険しい箇所もほぼないといってもいいです。ただ、簡単に登れるとはいっても3000m峰であることは間違いなく、昼間でも気温は15℃程度ですし、空気も薄く岩がちの道が続きますので防寒対策や高山病対策、装備も観光地仕様ではなく登山仕様のハイキングシューズやレインウェアやリュックなどを用意して登るべきですね。標高3000mありますし、道や人出も富士山と似ている印象なので富士登山の練習にはちょうどいいかもしれません。
標高2700mまでバスで簡単にアクセスできる
前置きにも書きましたが乗鞍岳の魅力は2700mまでバスで簡単にアクセスできるということです。バスは岐阜県側の平湯温泉、ほおのき平、長野県側からの乗鞍高原からバスに乗り換える形になります。マイカーであれば岐阜県側からの方がアクセスはよく、公共交通機関であれば岐阜県側、長野県側からアクセス可能です。今回は松本を拠点にする山旅をしているので
松本からまずはアルピコ交通上高地線に乗って新島々まで向かいます。
35分ほどで新島々に到着。さらにバスに乗り換えて乗鞍高原まで1時間ほどです。
乗鞍観光センターから
登山バスに乗り換えて畳平までさらに1時間かかります。同じ松本市内ですが乗り換え時間含め約3時間ほどかかりました。料金は往復で7420円と結構なお値段かかります。なので、今回は上高地乗鞍フリーパスを使いました。
2日間利用可能で7500円とちょっとだけ高いですが、松本市内のバスも乗り放題になりますので、浅間温泉や美ヶ原温泉に宿をとった場合や、登山の翌日に松本市内観光をしたい方、松本拠点に上高地や美ヶ原(季節限定)にいきたい方などは安くなります。その他、乗鞍は松本と高山の間にあるので片道切符でもお得なものもあります。
お得な切符は色々あるようなので公共交通機関ユーザーはまず探してみると安い方法を見つけられるかもしれません
肩の小屋口から花畑の中を登っていく
乗鞍高原からのバスを途中の肩の小屋口で降りました。バス停の名前にもなっている肩の小屋は乗鞍岳登山の中間なのでショートカットできます。
バス降りた瞬間から乗鞍岳を一望できます。
標高はもう2600m近辺ありますので高山病対策でゆっくり登っていきます。
この登山道は両サイドに花が多くて花畑を歩いている雰囲気です。
チングルマが群生していますし、ミヤマシオガマやウサギギクも咲いていました。
こちらはイワキキョウです。このお花はかわいい。
夏の日いえどもまだまだ雪渓は残っていてスキーやスノーボードを楽しまれている方が多かったです。
肩の小屋も見えるようになってきました。
後ろを振り返ってみると中央アルプスや八ヶ岳なども見えます。
肩の小屋からは富士登山のような渋滞や岩の道をいく
肩の小屋は畳平からの道と合流します。エナジーバーと水分補給して出発しましたが、見た通り既に多くの方が登っています。
乗鞍岳の宇宙船観測所を右に見ながら登っていきます。
コチラは太陽のコロナ観測所です。
渋滞していますが、流れてはいます。別に急いでいるわけでもないのでゆっくり登っていくこととしましょう。
美ヶ原、奥に見えるのは浅間山?方角的にはあってそうですが山の同定は難しいです。
岩のれき道が続いているので富士登山のような感じです。
途中大きな岩が剥き出しになっている場所を登っていくのですが登山初心者で難しいなというところはここだけでしょうか?雰囲気も富士山に似ているので富士登山前の予行演習には最適だと思います。逆に乗鞍岳で辛いとか怖いとか思ったら富士山は挑戦するべきではないですね。
後ちょっとで頂上?
って思って登りましたが、最高峰の剣ヶ峰は彼方ですか?もうひと頑張りですね。
お釜になっているのは権現池、山は屏風岳です。
雲が多いですが、中央アルプスや八ケ岳などは見れてよかった!
頂上までは後わずか。
頂上山頂小屋は宿泊はできませんが売店の営業もしていますので記念に何か買ってもいいかもしれません。そして頂上小屋から山頂までは完全な渋滞で少しずつしか動きません。
渋滞の原因は頂上での写真撮影(とお参り)でした。
何はともあれ日本百名山の乗鞍岳に登頂です。
帰りは富士見平経由で下山
頂上が渋滞していたら帰りもまあまあ混んでいます。少し危険な場所でもあるので混んでる分にはゆっくり下れるので問題ありません。
この日は北アルプス方面は雲で全く望めませんでしたが、雲の合間を縫って乗鞍の稜線と奥に山が見えます。
さっきの偽ピークは休憩の場所にちょうど良いので多くの人で賑わっています。
目の前には朝日岳が見えます。
後は下山するだけです。相変わらず多くの人が登ってきてまた降りていきます。
肩の小屋まで戻ってきました。売店や食事、宿泊もできます。
この先は車も(関係者のみ)通れるぐらいの道なので、楽なものです。
相変わらず遠くは八ケ岳まで見えますし、後ろには登ってきた剣ヶ峰がちゃんと見えます。
このまま下山しちゃってもいいですが、まだまだ登り足りないので目の前の富士見岳に登っていきましょう。
少し登っただけでいい景色。
頂上までは15分ぐらいです。
下に見えるのは不消の池。何があっても消えないのでしょう。
登ったあたりから少しずつ雲が目立つようになってきました。
畳平も見えてきました。
降りきった場所がちょうど県境なので県境広場とも呼ばれています。
県境広場から富士見岳を望みます。乗鞍はバスで行ける最高地点であると同時に自転車で登れる最高地点でもあります。なので自転車乗りにとっても憧れの場所でもあります。
この日の気温は15℃でした。動いていないと半袖では寒いです。
畳平でソースカツ丼食べ、お花畑を散策
畳平バスターミナルにつき登山終了。バスターミナル2Fは観光地ぽくレストランになっているのでお昼はここで食べることにしました。
ソースカツ丼(1200円)。
意外にボリュームもありましたし、しこも肉もかみごたえがあって美味しかったです。
バスは1時間に1本出ていますが、乗り換えても接続するバスがないのでバスターミナルお花畑を散策することにしました。
木道が整備されているので観光気分でも歩けます。
ハクサンイチゲやクロユリ、チングルマなどが見えます。
崩落の影響で一周できませんが整備されていてモノレールで資材を運搬しているようです。20〜30分で歩けますのでバスの合間などに歩いてみたらどうでしょうか?
バスも当然長蛇の列でしたが、2台運行のため座れないという事態は避けることができました。畳平は長袖きてちょうどよかったでしたが、乗鞍高原まで降りてくると暑いですね。またバスに乗り換え、さらに電車に乗り換え18時前に松本に戻ってきました。
お手軽3000m峰と言われますが、侮っても乗鞍岳は3000m峰ならでは絶景が広がっていま