神奈川県の丹沢地域は首都圏でも有数の登山のメッカで関東周辺で登山している人は誰もが1回足を踏み入れているといっても過言ではないといってもいいぐらいの山です。日本百名山の丹沢山もありますしね。丹沢に登る場合、公共交通機関を使う場合9割以上小田急電鉄(小田急)を使うと思いますが今回は小田急が出している丹沢大山フリーパスについて紹介します。
最初に私の丹沢歴を紹介!
まずは私と山と丹沢とということで私の丹沢歴を紹介します。私も関東に住んでいるので丹沢にはしょっちゅうというわけではないですがこれまで3回登っています。
初めて丹沢に足を踏み入れたのは2年前の冬に塔ノ岳の尊仏山荘に泊まって丹沢山に登った時です。
丹沢はそれなりに積雪もあるのでアイゼンデビューにはちょうどいい山です。
2回目は大山に登ってミツマタを見に行きました。
で1番最近登ったのは知人を連れて三ノ塔で焼きそば食べました。
丹沢は初心者から上級者まで楽しめる山域ですし、富士山や湘南の海の展望が素晴らしいですし、塔ノ岳の尊仏山荘や丹沢山のみやま山荘などの山小屋も豊富ですし、冬は雪を楽しめますし丹沢はいい山です。
小田急でも相鉄でも使える丹沢大山フリーパスを使おう
丹沢は公共交通機関でのアクセスもよい場所なので公共交通機関で登りにくる登山者も非常に多いです。バスにもPASMOやSuicaがついているのでほとんどの方がピッとタッチしてバスの乗り降りを実施しているのですが、この何気ない光景が私には疑問に感じていました。なぜなら丹沢大山フリーパスを知っていて利用しているからだと思います。3回登って全てで丹沢大山フリーパスを使っていたのですが、毎回9割ぐらいの人がSuicaやPASMOをピッとやっている印象です。登山者にはあんまり知られていないのが勿体無いぐらい丹沢大山フリーパスはお得に丹沢大山フリーパスが使えるのです。
・料金、発売箇所
料金は、新宿からですと1560円、大山ケーブルカーに乗れるきっぷにすると2520円、町田からでは1100円、大山ケーブルカーに乗れるきっぷにすると2060円となります。そのほかの駅に関してはこちらをご覧ください。
https://www.odakyu-freepass.jp/assets/files/prices/tanzawa.pdf
発売箇所は小田急全駅の自動券売機や旅行代理店、インターネットでも販売しています。相鉄沿線でも販売していますので横浜駅からも利用可能です。
・ エリア・期間
丹沢大山フリーパスには発駅〜本厚木(または渋沢)までの往復乗車券と本厚木〜渋沢間の乗り放題、神奈川中央バスの指定区間がフリーエリアで乗り降り自由となっています(大山ケーブルカー付きですとさらにケーブルカーのフリー乗降がつきます)。バスは大倉やヤビツ峠、大山ケーブル、日向薬師、七沢温泉と丹沢主要な登山口がエリア内に入ってきますので、フリー切符一枚だけで完結します。有効期間は2日間です。
丹沢大山フリーパスのお得な点
単純に往復するよりお得です(当たり前ですが)
新宿からはどこの登山口までいっても往復で1560円です。正規の金額で向かった場合、丹沢の中で1番登る人が多そうな大山のケーブルカー下まで片道912円ですから、往復で1824円となります。264円丹沢大山フリーパスを使った方がお得です。264円あればペットボトル2本買える金額です。たかがって金額ですがチリツモですよ。
東京から距離的に1番遠く、かつ人気の塔ノ岳や鍋割山の登山口の大倉までは片道892円かかります(距離的に大倉の方が遠いですが料金が安いのは意外)ので往復で1784円。差額は220円。帰りにちょっといい肉まんを買ってもお釣りが来ます。丹沢表尾根や大山の登山口であるヤビツ峠までなら770円もお得になります。770円あればお昼ごはんも買えますね。
フリー乗降区間が便利
小田急線内の本厚木から渋沢までとエリア内の神奈中バスが乗り降り自由なのも魅力なんです。例えば山登った後に汗を流したいと温泉に行こうとした場合、登山口から近場の温泉で代表的なのは鶴巻温泉の弘法の里湯や
東海大学前の秦野天然温泉さざんか
は小田急線沿線ですし、そのほか温泉ではありませんが名水はだの富士見の湯や湯花楽秦野店などありますがこちらはバスで行った方が便利な立地です。どちらもフリー乗降区間なので毎回運賃を支払う必要がないのです。当たり前ですが、電車やバスの運賃は降りるごとに毎回初乗り運賃はとられるので降りれば降りるほどお得になりますね。弘法の里湯はフリーパスの提示で200円引きにもなるのでさらにお得になります。また、温泉に限らず帰りにシロコロホルモンで打ち上げしに本厚木で降りるなんてことも可能です。
あとフリーパス買ってよかったと思ったのはバスのヤビツ峠の運休を追加料金払わず回避できたこと。どういうことかといいますと、ヤビツ峠までのバスが路面凍結で運休になったので再度小田急に乗って大倉を目指したのですが、フリーエリア内なので一旦降りた小田急で再度料金を払うことなく乗れたということです。急な予定変更にも対応できるフリーパスでもあるのです。
・有効期間が2日間あって便利
丹沢大山フリーきっぷの有効期間は2日間です。2日間あるんで丹沢の山小屋や大山の宿坊に泊まっても翌日もフリーきっぷを使えます。いいのかどうかわかりませんが1日目使って帰りはICカード使って帰って、翌日もICカードで丹沢に向かってフリー区間からまたフリーパスを使うという使い方もできなくはないです。
西丹沢方面は使えないので注意
丹沢大山フリーパスといっても西丹沢方面(新松田方面)は使えません。檜洞丸とか畦が丸とか権現山とか登る際は使えません。全部入ってくれれば嬉しいですが会社(西丹沢方面は富士急)が違うのでこればっかは仕方ないと思います。丹沢主脈縦走など丹沢北部方面も歩く場合も使えませんので注意が必要です。丹沢山の登山口の一つでもある宮ヶ瀬からであれば宮ヶ瀬フリーパスという別のフリーきっぷを使うことが可能です。
公共交通機関のお得なきっぷは山でも使えるものも多いです
先日、JR東日本の週末パスを使った山旅を紹介しましたが、
公共交通機関のお得なきっぷというとどちらかというと登山者向きというより旅行者向き鉄オタ向きと思われているのか、今回の丹沢大山フリーパスや週末パス含めてあんまり登山者に浸透している気がしません。しかし、フリーきっぷの多くは往復するだけでも通常の買い方よりもお得に移動できるものも多々あるのでもし丹沢に限らず公共交通機関で山に登る場合は乗る鉄道会社のHPなどでチェックしておいた方がいいかもしれませんね。