茨城県大子町の月居山(つきおれさん)は日本3大名瀑の1つである袋田の滝の背後にそびえる双璧峰です。周辺はハイキングコースも整備されていますし、袋田の滝だけでなく昔の観音堂や城跡を見ることができます。
茨城県は百名山はあるものの、その筑波山は標高877mほどしかなく、谷川岳や日光がある他の北関東の県(栃木・群馬)と比べると登山者が目を向けることはないかとは思いますが、意外にも急峻で岩場が多い山が結構あります。月居山はハイキングコースが整備されているので登りにくいということはないのですがそれでも鎖場があるなど結構初見殺しのところがあります。
2020年の年末に袋田温泉滝見の宿豊年万作に宿泊して、
次の日軽いハイキングということで月居山に登って見ることにしました。
袋田の滝を見ながら階段を登っていく
登山口までは袋田の滝の遊歩道を行きます。
朝まだ早いためか袋田の滝のお店はまだ営業していません。
写真奥の道を進んでいくと袋田の滝を見ることができます。前日ライトアップされた袋田の滝を見にいったので見に行きませんでしたがこんな風景が見れるはずです(夜に撮影したので昼間とはまた違いますが)。
吊り橋までは無料なのですがより近くまで見る場合は観覧料300円がかかります。より迫力を感じますので、できればお金払ってもっと大きな袋田の滝を見ていただきたいです。
話をもとに戻して急な階段を登って行きます。登ってみますと書いてある通り急なものでした。
写真じゃわかりずらいですが心拍数が上がって行きます。
踊場のような場所に出ると袋田の滝が見えました。
木が邪魔ですが上から滝を見下ろすことのできる位置まで登ってきました。滝は昨日よりも少しだけ溶けているような気がしています。音も結構聞こえました。
低山いえども侮ってはいかん
だが、まだ踊場。まだまだ階段が続きます。
だんだん鉄板からコンクリ、不整地とだんだん道が荒れていきます。
途中のピークで生瀬富士が見えました。
双璧峰で遠くからは何らかわりのない低山ですが、結構な岩稜のようで登りごたえのある山のようです(茨城のジャンダルムと呼ばれているぐらいです)。鎖場やロープがあるぐらいなのでハイキングがてら登るという山ではなさそうです。低山を侮るなかれですね。
下をみると袋田の滝周辺のお土産屋が多く見えます。ただ写真以上の断崖絶壁で足がすくみます。
ここから少し下ります。下り坂も結構急で一歩一歩下っていきます。下った先にあるのが月居観音です。鐘もありました。
月居観音は登山道が交差しているところでもあるようです。
再度登っていきます。最初はなんの変哲のない登山道ですが、
ロープのある岩場がでてきました。ロープはあくまで補助的なところも多いですがここはロープ使わないと登れませんでした。この後はロープなしでも登れるのですが、頂上までロープや鎖が続いています。
頂上近くの月居城跡周辺は広場のようになっています。方向板に従い左に行ってみると、
ここが頂上なのでしょうか?「Let's go out」(遊びに行こう)の看板が。この先は明らかに道ではないですし、ここが頂上なのでしょう。
広場から木々の合間に袋田周辺の長閑な風景が見れました。
下山しても・・
この先、まだまだ登山道は続いており、奥久慈男体山への縦走も可能です。月居山についたのは午前11時ですし、ハイキング気分で登ってきたので縦走せずに帰ります。
先程のロープのある岩場を上から見ると結構高度差があることがわかります。
月居観音の分岐まできたら、袋田駅滝本方面に下っていきます。袋田の滝を見たい場合でも袋田の滝方面に向かわずに滝本方面に下ったほうがキツくないですね(その代わり滝の上部はみれませんが)。
こちらは歩きやすい道です。ようやくハイキングコースという感じ。
結構岩が見えていて急なところもあり、低山ながらも急峻なこともわかるかなと。
無事下山しました。
あとはお土産屋を通って行くだけです。途中のお土産屋で袋田の滝をアイスクライミングしているポスターがありました。
完全凍結した際は登れるようですが、結構難しいみたいですね。
バスの時間まではまだあるので、昨日泊まった豊年万作のダイニングでお昼にしようと思いましたが生憎の臨時休業でしたので、のんびり歩いて袋田駅に向かいました(徒歩約4km)。
袋田駅の先にある橋が台風の影響で流されてしまったので今橋の再架橋が行われています。
なので、今だけの終点ですね。
袋田駅についたはいいのですが電車(※正確にはディーゼルカー;気動車)の時間を調べるのをわすれていて2時間先まで電車がありません。周りに何も店はないので仕方なく5km先にある道の駅まで歩いて向かうことにしました。
途中の久慈川はゆったりと流れています。まさに清流といった感じ。
40分ほど歩いてついた道の駅で奥久慈しゃもの親子丼をいただきました。
しゃもはコクがあっていつも食べている鶏肉と全然味が違いました。
道の駅から常陸大子駅まで歩いていき、駅からバスと電車を乗り継いで帰りました。
ハイキングがてら登りましたがロープがあって急峻で意外に登りごたえがあり疲れました。茨城県外からわざわざ訪れて登ったほうがいい山と言われると違いますが(奥久慈男体山~月居山の縦走は県外から訪れる価値はあるかと思いますよ)、袋田の滝や温泉と組み合わせて登ってみるのはよかったと思います。
温泉は山の近くでも湧いていることが多いので近くの低山と組み合わせて登れば汗も流せるし、またその土地の違った見方もできます。温泉旅行のついでに近くの低山にハイキングに出かけるというのはいい組み合わせなのかなと思います。