encourageofclimb 山登りへの招待状

Encourage of Climb  山登りと温泉への招待状

登山記録や山旅、登山道具などの山に関することや旅行や温泉のブログ

2年前の今頃、地元の宝篋山に登って山に登るということに幸せを感じてた

2年前の3月から急速に世間が自粛モードに入っていき一気に緊急事態宣言、山に行けない日々を過ごしていました。自粛している間は過去の山と渓谷やPEAKSを読み漁っていました。そんな生活をし続けて2ヶ月半。緊急事態宣言も解除された6月、登山を再開することにしました。

久しぶりの登山ということで遠出は避けて家から見える山に行ってきました。家からは日本百名山筑波山が見えるのですが、今回は別に見える山で宝篋山という山に登ってきました。

 

 

www.encourageofclimb.com

 


 

 



 


宝篋山とは??

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宝篋山は標高は461mで実は筑波山から南東に連なる筑波連山の最南端に位置しています。しかし、筑波山から直接登山道が通じているわけではなく回山麓へ降りる必要があります。
宝篋山は登山コースも多いですし、頂上にはベンチやテーブルもあり紅葉のシーズンを除いて確実に座れます。なので宝篋山は筑波山と比べて馴染みのない方が大半だと思いますが、宝篋山はつくば市民にとっては筑波山の混雑を避けながら筑波山と同等の景色を味わえることのできる人気のある山でもあります。

アクセスも筑波山と同じぐらい良い山で、公共交通機関の場合はTX(つくばエクスプレス)のつくば駅常磐線土浦駅からバスが1時間に1~2本あり片道30分ほどで着きます。車で来る場合でも筑波山周辺の渋滞を避けることもできますし駐車場も無料です。

 

極楽寺コースで滝のせせらぎを聴きながらまったり登山



宝篋山には何個ものコースがあるのですが今回は1番メジャーな極楽寺コースを使って登ることにします。その名の通り極楽寺というお寺があったところを通っていきます。今では極楽寺は廃寺になっていますが宝篋山の周辺には極楽寺のような廃寺が数多くあるそうです。

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極楽寺の跡を過ぎると森の中を滝を眺めながら登る沢筋コースになります。久しぶりの登山ということでペースはゆっくりにして滝の音や川のせせらぎを聞いたり涼んだりして登ります。山の中というか自然の中は気持ちいい!!

 
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中腹で途中の山腹に沿っている純平歩道を通り、沢筋から別れて樹林帯になります。
このあたりでは筑波山のような巨岩や奇岩を見ることができます。
 

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ワニ岩です。実際見るとワニというよりはイルカが頭を上げているように見えました。

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富士岩。富士山の形に見えるからこの名をつけられたみたいです。

僅か1時間ほどで山頂に到着です。

 


宝篋山の頂上から眺められる景色


宝篋山では先ほどにも書きましたが景色は筑波山並みだと思います。北側には筑波山

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西側にはつくば市内や晴れて空気が澄み渡っていたら東京都内や富士山、

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東には霞ヶ浦が一望できます。

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付近にはテーブルや椅子(ロッキングチェアのような形のものもあります)が数多くあるので、晴れていたこの日の午前11時ごろでも十分空きはありました。山頂には神社や電波塔、宝篋城跡があるので山頂近くでも楽しめるスポットは多いです。
トイレは山頂から少し下った場所にバイオトイレがありますし、携帯電話の電波も十分つながります。


 


小田城コースで森林浴をしながら下山


下山は小田城コースを使いました。小田城コースは樹林帯の中を歩いていくので面白さはありません。つくば市の宝篋山ガイドにも「他のコースと組み合わせれば面白いコース」と案内されているぐらいです。
確かに面白さはないのですが、ずっと樹林帯の中を歩くので涼しいですし、ほとんどのトレイルが歩きやすい道なので下山にお勧めのコースです。

そんな面白みのない小田城コースで唯一の見どころは下浅間神社です。山頂からは下山して10分ほどで宝篋山では珍しい岩肌が剥き出しの開かれた場所です。

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岩に座ったり、足を伸ばしてみたり、頂上と比べて人もわずかなので頂上が混雑していたら下浅間神社で休憩してもいいと思います。

途中で中世城の道と呼ばれる城跡沿いを通り1時間弱でスタート地点の小田休憩所に下山できました。

宝篋山周辺には小田城跡などの観光スポットやつくば市内でも有名なラーメン屋もあるので下山後に寄っても良いかもしれません。

残念ながら温泉は近くにはありません。筑波山の麓にある筑波山温泉に行くか


山の反対側の石岡市八郷地区にあるやさと温泉ゆりの郷に行かれることをお勧めします。


どちらも車で20分ほどです。

公共交通機関利用ですと筑波山温泉もやさと温泉も行きづらいのでつくば駅もしくは土浦駅まで戻ってつくば温泉喜楽里に行くか湯楽の里に行かれるのがいいでしょう。

 


宝篋山の他のコースを簡単な紹介と初日の出


宝篋山には今回登った極楽寺コースと小田城コース以外にも登山コースがありますので簡単に紹介します。

① 山口コース

宝篋山の北側の北条地区から登るコースです。山口コースは宝篋山の登山コースの中で唯一尾根線のコースなので途中筑波山や富士山を見ながら歩けます。少し距離も長く岩の群生もあり歩きにくいところもあるので初めて山登りをする方には向いていません。
麓の北条地区も公共交通機関で行きやすいですし、付近には駐車場もあります。桜の名所の大池公園や平沢官衛遺跡といった見どころもあります。

② 常願寺コース

宝篋山の登山コースの中で1番長いコースです。
最初は田園の中を歩きます。次第に山の中へと入っていき、美しい緑の中を宝明の滝やすずしろの滝といった滝や天狗岩といった岩を見ながら登っていきます。尖浅間山頂からは尾根線を進みます。しかし、木々が邪魔をしていて展望はほとんどありません。
個人的には面白いコースだと思います。

 

2022年には初日の出も見に行ってきました。


僅か1時間ほどで着きますし、ライトをつけていたら十分歩けるぐらいの道なので暗くても歩きやすい。

 

途中で夜景も見ることができました。

 


上着く頃には少しずつ明るくなってきました。

 


少しずつ日も出てきて綺麗な初日の出を拝むことができました。

筑波山も赤く染まっていました。





これから久しぶりの登山されるかたも、初めて登山をされる方もいるかと思います。
都会ではビルが邪魔をしてみることは難しいかもしれませんが日本中ほぼ全てのところで「山」をみることができるぐらい日本は山の国でもあります。
久しぶりの登山で有名な山や標高の高い山に登るのもいいかもしれませんが地元の里山も捨てたものではありません。樹林帯の中を森林浴をしながら歩いて頂上で絶景を眺める。というベタな登山を楽しめる山でした。