encourageofclimb 山登りへの招待状

Encourage of Climb  山登りと温泉への招待状

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吹雪と快晴の美ヶ原をスノーシュートレッキング 雪山の寒さと素晴らしさを同時に経験した

今年の目標の1つである雪山に行くということを達成するために美ヶ原にスノーシュートレッキングに行ってきました。今回はモンベルのツアーで参加して美ヶ原高原ホテル山本小屋に宿泊しての一泊二日の登山ツアーです。

美ヶ原には昨年夏に訪れて山頂も踏みましたが、霧と雨で何も見えずという結果に終わったとき以来です。

 

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冬の美ヶ原はふかふかの雪の上を歩けて、高原なので起伏と少なく、近くにホテルや山小屋もあるのでこれから冬山始めたいってかたにはぴったりな場所。前々から歩いてみたかったので今回元旦朝6時に申し込みをしたのでした。

 

 

 

1日目は吹雪

 

集合場所は下諏訪駅に10時半。10時26分着の電車で着きましたが、なんと1番最後でした。皆さん集合早すぎです。

山本小屋さんの送迎バスに乗って1時間ちょっとで美ヶ原の山本小屋に到着です。

今回のツアーは8人プラスガイドさんの計9人でした。山本小屋にチェックインして荷物おいて、お昼食べたあとから登り始めました。お昼は準備していましたが、折角なので天ぷらそばをいただきました。

1日目は夏山シーズンでは登ることができない鹿伏山とこちらは昨年も登った牛伏山、美ヶ原高原美術館近くで折り返して美しの塔までのルートです。この日は下界は晴れていたのですが、美ヶ原は吹雪いています。気温はマイナス10℃ぐらい。寒いです。日光で予行演習したのですが。

晴れているときと吹雪いているときとは違いますね。手先も冷たいですが足先が1番でした。冬靴ではないアルパインクルーザー2300に厚手のスマートウールの靴下履いていましたが辛かった。

スノーシューはこれといった技術が必要とかはなく普通に歩けば慣れます笑。鹿伏山は普段登れない山でもあるのでトレースも少なく誰も踏んでいない新雪の上を歩くことができます。時々スボっとはまってしまうこともありますが沈む感覚も意外と気持ちいいです。

 

鹿伏山に登頂。30分ほどで登頂できました。普段登れない山なので看板等はありませんが、三角点はあります。

これから牛伏山にいくのですが目的の先が全く見えないのでガイドさん先導で歩きます。

風が顔に当たって冷たくて痛いです。

牛伏山は夏山シーズンでも登れる山で夏にきたときにも登りましたがその時と同じような天気になりました。

ケルンにも雪が積もっています。

このあと美ヶ原高原美術館の近くを通って雪に埋もれた美術品をみて、

 

山本小屋までまっすぐの道を歩きます。棒がたっているだけで安心感を感じます。

美しの塔ももちろん展望が効きません。明日でもいいよ~寒いって思いながらいきました。

美しの塔からの帰りはスノーシューを外して新雪の中を歩いてみようとなりました。スノーシューなしでは雪の中にはまってしまうこともありますがスノーシューの場合スボっとはいっても何事もなく歩けるのが大きな違いですね。このときスノーシューを持ったためか手指がとんでもなく寒さを感じました。

 

山本小屋に戻り、お風呂入って、夕食です。

詳しくは宿泊記をみていただきたいですが鴨味噌鍋が美味しかったです。

 

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その場で決起集会というなの自己紹介タイムです。皆さんやはり私のようなこれから冬山始めるンゴって方が多かったですね。夏山は是非信州へ。できればツアーでねとお誘いも受けました。

 

夜になったら少しだけ天気回復したので星空鑑定士のかたのもと星空観察会。まだまだ雲が多いですが、GooglePixelでもそれなりにとれました。

2日目は晴れるはずなので早く寝て、早朝星の写真撮りにいくと誓って寝ました。

 

2日目は快晴の王ヶ頭

 

朝4時には起きましたが、寒くて布団の中でゴロゴロ。トイレいかないとって思ったら起きるぐらいな気持ちでした。そしたら外からキャーという声が聞こえてきたのでこれはと思い即起きて準備して外に出たら、一面星空が広がっていました。

三脚持ってくればよかった。意を決して起きてよかったですが、もうちょっと早く起きていたら星空鑑定士さんのいいカメラで撮れたみたいなので残念です。

部屋戻るともう5時なので後はそのまま寝ずに過ごして6時ごろ再度外へ。

だんだんと外が明るくなってきました。八ヶ岳と富士山もよく見えます。

ただ、全体的に上空は雲が多かったので美しの塔についた頃には曇っていました。

雲の合間を縫って日が昇ってきました。外は−14℃の極寒ですがいいものを見れました。

朝ご飯も種類豊富です。自分で目玉焼き作って食べました。

2日目は美しの塔を通って王ヶ頭までの往復です。不要な荷物は山本小屋においていけるので置いていきました。

 

外は快晴です!昨日とは打って変わって登山日和です。

昨日は全く見えなかった王ヶ頭も見えます。

左側には北アルプスを一望できました。穂高に槍に常念に燕岳にと鹿島槍の方は曇っていて見えませんがそれ以外は全部見えました。テンション上がってきますね。

まずはこの山行で3回目の美しの塔。奥に北アルプスも見えます。この後は、夏道は使わず、ふかふかの雪の上を歩いていきました。

雪面もキラキラしていて誰も踏んでいない新雪の上を歩くのは快感ですね。

今まで歩いてきたトレースもくっきり見えます。これで文字書いたら面白そうと思いますが、一筆がきみたいにしないといけないので結構難しそうです。

樹氷になっていて綺麗です。

夏道に合流すると今度は御嶽山と中央アルプスがお出迎えです。

南アルプスと中央アルプス。

手前に雪が積もっているのは霧ヶ峰だそうですね。霧ヶ峰に行って晴れたためしがないため晴れ狙っていきたいです。

 

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後はテレビ塔の脇を通っていけば王ヶ頭です。

夏にきたときは全く見えませんでしたがこんな感じに見えるのですね。

鉄塔の先には乗鞍岳、穂高連峰、槍ヶ岳が見えます。

いい天気になってくれて本当によかった。

 

王ヶ頭には王ヶ頭ホテルがあり、山本小屋とはまた違うホテルです。リゾートホテルタイプのようでいつも満員だそうです。

 

 

少し休憩してから夏道を戻ることにします。

目の前に八ケ岳や富士山、南アルプスをみながら下っていきます。

多くの人が歩いているので、ふかふかの雪の上を歩くようなことはありません。固まった雪の上を歩くのは歩きやすいのですが、新雪の雪の上を歩いた方がスノーシュートレッキングしている感が出ます。

塩くれ場まできました。塩くれ場ってどんなところか夏きた時も気になりましたがガイドさん曰く牛を夏に放牧しているのが美ヶ原ですが昔、岩の上に塩を置いて牛に舐めさせていたそう。舐め続けた結果石が一部欠けてしまったそう。

名残惜しいですが、最後にまた登山道を脱線して新雪の上を歩いて山本小屋まで戻ってきました。

着替えて、ランチはカツカレーにしました。前日目の前で食べている人がいたので次の日はカツカレーにしよって決めていました。

13時に送迎バスに乗って下山しました。

 

美ヶ原は雪山デビューに最高な環境だった

 

美ヶ原自体高原状なので百名山の中でも比較的登りやすい山ですが、雪積もっていてもそれは変わりません。標高2000mなので冬の低山ハイクの格好で行くのは流石にまずいですが、冬山装備を揃えた状態であれば難なく歩けるはずです。今回はモンベルのツアーでいったのでスノーシューとストックのレンタルをしましたが、個人でもレンタルは山本小屋でもやっているのでスノーシュー持っていなくても大丈夫です。高原状なので起伏が少なく歩きやすくかつ安定して積雪があります。そして、北アルプス、八ヶ岳、南アルプス、中央アルプス、御嶽山と展望も素晴らしいものがあるので歩いていても楽しい。さらに泊まれば、夕焼けや星空、日の出が見れるチャンスがあります。

 

初めて冬山と呼ばれる場所にいきましたが想像以上によかったです。来年も美ヶ原にスノーシュートレッキングに行きます。

 

今回モンベルのツアーを利用したのですが、レンタル料の2200円分のスノーシュークーポンが付いてきました。