encourageofclimb 山登りへの招待状

Encourage of Climb  山登りと温泉への招待状

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北沢峠にテント泊して快晴の甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳への登山記録

昨年9月に南アルプスの甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳に登ってきました。この2山を登るためには北沢峠に宿泊して登るのがベタな選択なので、北沢峠でテント泊して1泊2日で登ってきました。両日とも晴れて素晴らしい環境の中登ることができました。

 

 

夜の中央道をひた走って、ど深夜に登山バスが発着する仙流荘につきました。ちょっとだけ仮眠して、バスの列に並び6時のバスで出発。


土曜日ということもあったためバス待ちの大行列ができていました。なので仮眠する前に場所だけとっておくのがいいでしょう。

 

北沢峠からテント場までは歩いて10分です。料金は1000円でした。予約は不要です。

choei.ashiyasu.com


河原のキャンプ場ということもあって、川のせせらぎを聴きながらテントで寝れるのはあんまりないのではないでしょうか。日があると日向なので暑いですが。

長衛小屋という山小屋もありますし、トイレやシャワー(有料ですが)も使えるのでほぼほぼキャンプ場みたいな場所です。ただし、電波は繋がりませんがね。

 

設営してちょっとだけ横になって、この日は登る甲斐駒ヶ岳に登っていくことにします。

甲斐駒ヶ岳は標高2999mの山で日本の中の10個だけ選ぶとしたら間違いなく甲斐駒ヶ岳を選ぶと深田久弥が言ったといわれるぐらいの山です。麓から登る黒戸尾根が有名ですが、あちらは鎖と岩場が多いため上級者向け。一方北沢峠からであれば鎖もありますが、そこまで多くはなく体力勝負な山になります。どちらにせよ体力重視な山であるのである程度体力つけた上で登りましょう。

 

北沢峠から直接向かうルートもありますが、仙水峠経由の方が展望がいいので仙水峠から甲斐駒ヶ岳に登って行きます。

 

最初は沢沿いのおだやかな道ですが

途中崖っぽい場所もありました。もちろん鎖やロープもあるので安心です。

そうこうしながら登っていくと仙水小屋に到着!


営業している小屋ですしテント場もありますが、北沢峠から近いからかあんまりテント張ってる人はいなかったかな。

 

仙水小屋から森の中を抜けると開けてきます。

岩がゴロゴロしているところを飛び石感覚で登っていきました。ミヤマハナゴケがちょうど見頃だったのかキレイな白を出しています。

上から望むと白い場所が際立っていました。

そして仙丈ヶ岳も望めました!お初です。


これから何度も見ることになりますのでよろしくお願いします。

 

仙水峠到着!

ようやく甲斐駒ヶ岳を望める場所ですし、鳳凰三山のオベリスクや甲府盆地も望めました。

仙水峠は栗沢山方面との分岐点でアサヨ峰を経て鳳凰三山まで行けます。今度行ってみたいですね。

 

再び森の中に入っていって急登を登っていきます。

 

やがて樹林帯を抜けると

後ろに栗沢山とアサヨ峰、鳳凰三山が見えてきます。

 

横には仙丈ヶ岳、前には甲斐駒ヶ岳を眺められるので疲れてもなんとかなります笑

北岳などの他の南アルプスの山も一望できました。

仙水峠から登っていくと絶景見ながら登れるので登りは仙水峠経由の方がいいですね。

 

駒ヶ岳の6合目ちょうど駒津峰に到着。

いままで登ってきた稜線です。

頂上はスペース広いんで休憩にはちょうどいい場所でした。ここで北沢峠からの登山道と合流します。

 

この後写真があんまりないので簡単に説明するとちょっと急になってきます幅狭で鎖やロープがある場所も多いです。慎重に行けば問題ないのでゆっくり確実に登っていきました。途中で迂回ルートと鎖やロープで登って行く直登ルートに分かれます。今回は同行者の希望で迂回ルートを選択しました。ロープはないですが、白砂で滑りやすいので迂回するから楽ってことはありませんでした。

直登だと右の尾根を登って行くことになります

 

後僅か

山頂の祠みてついに登頂しました!百名山21座目(当時)です。

甲斐駒ヶ岳の山頂に登頂するまで4時間10分ほどかかりました。結構かかった印象です。おかげでだいぶ雲も出てきました。

お昼休憩(無印のバームクーヘン食べたかなして来た道を下山していきましょう。

これから降りていく白い稜線が一望できました。白砂なので滑りやすくゆっくり降りていきました。

駒津峰からは双児峰を経て北沢峠まで降りて行きましたが単調で辛い。面白みのない道でしたので下りならまだしも登りは相当辛いと思います。

 

降りるだけで3時半ぐらいかかったので体力は相当消耗しました。甲斐駒ヶ岳は北沢峠からだと割と難しくないというのは聞きますが、体力ないと辛いです。

今日の夕飯は長衛小屋で買ったモツ煮とおでんです。

事前に知っていたので山で作らず山小屋で調達することにしました。

 

コッヘルをもっていく必要がありますが、もっていけばコッヘルによそっていただけます。コッヘルを各自でバーナーで温めて食べます。北沢峠はバス停から歩いて10分なのでテント泊の荷物についてはあんまり気にする必要はないぐらいの距離ですが、こういうサービスがあるとつい買ってしまうんですよね。メニュー考えなくていいし。

 

疲れからか夜7時で辺りが真っ暗になったんで寝ました。

 

2日目は4時に起き、4時半には出発です。

1合目、2合目と樹林帯の中を少しずつ登って行きます。

そこまで傾斜はキツくありません。

 

途中で毒キノコが生えていました。見た目で毒キノコってわかりますね。

4合目大滝頭。

小仙丈ヶ岳にいくルートと馬の背ヒュッテにいくルートにわかれます。登りは小仙丈ヶ岳へのルートを選択しました。

 

6合目手前で樹林帯抜けると甲斐駒ヶ岳が見えてきます。

左奥に見えるのは八ヶ岳連峰ですね。

 

目の前が小仙丈ヶ岳です。ゆるやかに見えますが頑張って登って行きます。

この日は天気が本当に良くて、北アルプスも見えましたし、

富士山も見えました。

ここまで登って来た道を振り返ると、

 

昨日登ってきた甲斐駒ヶ岳と八ヶ岳が見えます。最高の景色が広がってきてここまで頑張ってきた甲斐があります。

 

小仙丈ヶ岳(標高2864m)登頂です。奥には仙丈ヶ岳と有名な仙丈ヶ岳のカールが見えます。

南アルプスはほんと雄大でこの先もまだまだ続いていけます。全部の百名山に登るのはいつのことやら。

仙丈ヶ岳はカールが美しく、そして雄大。

昨日のぼった甲斐駒ヶ岳と同じぐらいまで標高上げて来ました。

甲斐駒ヶ岳と比べると岩場が少なく、比較的歩きやすい道が多かったです。

 

後ちょっとですかね。

3026mの仙丈ヶ岳に登頂です。


富士山、乗鞍岳に次いで3峰めの3000mの登頂です。

 

 

www.encourageofclimb.com

 

日本百名山でいうと22番目です(当時)。甲斐駒ヶ岳、八ヶ岳方面は雲が出てきてしまいました。

大仙丈ヶ岳も美しい山ですね。往復で1時間ぐらいかかるので今回は行くのは断念しました。

さあ、下山しましょう。ちょっと下りた先に仙丈小屋がありますので、仙丈小屋で休憩します。


週末限定でかつ数量限定で無水カレーがあったのでいただきます。

甲斐駒ヶ岳をバックにしてみました。

トマトの酸味が疲れに効いてとてもおいしかったです。

 

仙丈ヶ岳を仙丈小屋から望むとまた違う仙丈ヶ岳を味わえました。


水がとても綺麗!

 

13時ごろ北沢峠まで降りて来ました。テントを片付けて、バスに乗り込み、仙流荘で2日分の汗を流して、ソースカツ丼食べて帰りました。

甲斐駒ヶ岳も仙丈ヶ岳も北沢峠から登りましたが距離があって結構疲れました。ただ、荷物はテントの中にデポしていけるので最低限の荷物で登ることができました。景色は言うまでもなく素晴らしく、また季節を変えて訪れてみたい山ですね。