東北ビンビン山登りツアーも山形、秋田、青森、岩手、宮城と東北地方をぐるりと一周してきて再び山形に戻ってきました。本日は山形県と宮城県に跨る蔵王山に登っていきます。この日は蔵王山に登ってそのまま蔵王温泉に泊まって旅の疲れを癒そうと思います。
登った日の天気は微妙で曇りで午後から雨が降ってくるという予報でしたので、朝からとっとと登ってしまおうと考えました。また、蔵王といったら御釜だと思うのですが御釜の近くの刈田山頂までのバスは土日のみの運行でしたのでロープウェイで一気に登って蔵王山の中で1番標高の高い熊野岳まで登り御釜見て折り返すというルートをとりました。
最初は晴れていたが・・
山形駅からバスに乗って(1000円)蔵王温泉駅に付き歩いて5分で蔵王ロープウェーです。
ロープウェーの往復乗車券(3000円)を買って一気に標高1670mの地蔵山頂駅を目指します。
天気は良くない予報だったため乗車した方は私を含めて2名だけと寂しい感じでした。ただ、ロープウェー乗っている途中から晴れ間が見えてきて頂上につく頃には晴れてきました。
向こうに見えるのはこれから登る地蔵岳と枯れてしまったアオモリトドマツ。
樹氷の木として有名ですが葉を落としている訳ではなくて枯れてしまっているのですね。ただ、わずかながら植生が回復しているようなので元の姿を見てみたいです。
地蔵山頂駅にはトイレやレストランもあり、トイレに行く途中ロープウェーの折り返し滑車というなかなか見れないものも見れました。
駅の屋上はテラスのようになっていて寝そべることができるようにもなっています。
日差しも気持ちいいのでこのまま寝ちゃってもいいかなと思いましたが、ダメです。
これから熊野岳へと登っていくのですがまずは駅の名前にもなっている地蔵岳を登っていきます。単調な上り坂で動き始めなので息が上がります。
そしていつの間にか予報通り曇ってきました。
アサギマダラが蜜を吸っています。
サクッと5分で地蔵岳登頂。
完全に雲の中に入ってしまいました。
本来であればいい景色が広がっているのでしょうが何も見えないので先へ急ぎます。
石畳の道や木道が整備されているので歩きやすいです。
関東ではこのぐらいの標高(1700m)では樹林に覆われていますが東北という少し寒い地域なので樹木よりも草が中心。遮るものがないのは雲があってもわかりますし、稜線ってやっぱり気持ちいいですね。時折茶色い土が露呈しているので蔵王が火山であることを感じさせてくれます。
ワサ小屋跡には山婆様が。
亡くなった登山者を供養するために置かれていますが少々不気味です。
これまでの地蔵岳から来た道を振り返ると思いのほか美しい稜線でした。
熊野岳へはこの岩だらけの登山道を登っていきます。
登山道には至るところに○印が付いているので迷うようなことはないですし、キツイですが登りづらいようなところはないですし、あっても登山道の幅が広いので少し迂回しながら自分にとって登りやすい道を探していけば案外楽に登れます。
登ってくるとこれまでの稜線の見え方も変わってきます。一瞬ですが夏らしい青空も見えました。アルプス(ほとんど足を踏み入れていないけど)にも負けない稜線だと思います。
熊野岳登った後から何か水分を感じる
鳥居をくぐり
明るさはありますが曇っています。ロープウェイ使えば40分登れてしまいました。随分あっけなく登れましたが途中途中で東北ならではの稜線からの緑と火山の茶色い色の景色が満喫できるので道中見所は多いので初心者でも楽に登れて楽しい登山になるはずです。
草木がほとんどない荒涼とした稜線を歩き、急な坂を下ります。だんだん雲の水蒸気だか雨だか不明ですが粒を感じるようになったのでレインコートきて御釜を見にいきます。正直全く先が見えないのですが道標である木の棒が突っ立っているので道はわかります。
この状況では全く御釜が見れるとは思っていませんが。
下ってきて馬の背まできましたが結局御釜を見ることができませんでした。完全に霧の中で視界がほとんどないです。
実際、少し雲が薄くなる時もあったので、もう少し待っていたらもしかしたら雲の切れ間から御釜が見れたということもあったかもしれませんが天気も良くないので諦めて引き返しました。帰り道やはり若干明るくなってきました。辛抱していたらもしかしたら見れたかもしれませんがたらればなので。
地蔵岳も熊野岳も頂上に登らない巻道があるので帰りは巻道を利用して戻ってきました。
ロープウェイを下っていろは沼を探訪
時間があったので一旦ロープウェイで樹氷高原駅まで下って、近くにあるいろは沼へと散策しにいきました。スキー場のゲレンデを登っていくので無茶苦茶辛い。
先ほど通ったワサ小屋跡から下っていろは沼に行けるので圧倒的にワサ小屋から下りて向かった方が楽なのですが、ロープウェイの往復券を買ってしまっていたので登りました。登り切ると木道が整備されているので一転楽に歩けます。
このあたりは松が多くて色々な名前がついた松が生えています。
こちらは双竜の松。横に向かって生えていますし、形は瓜二つまでは言えないですがそれなりに似ています。
愛染の松。
複雑に幹が入り乱れていることから愛を表現しているのでしょうか?
松を見て歩いているうちにいろは沼までやってきました。標高1400m付近にある高層湿原です。
樹氷高原駅近くには展望スペースで寝そべったりハンモックがあったりするスペースがあります。晴れていたらこのままのんびりしたい。
結局晴れていたのは最初だけで終始曇っていて、小雨ながらも雨が降ってくるような天気でした。最高峰の熊野岳に登れたので満足できましたが次は晴れた紅葉の時期に登ってみたいですね。
この後お昼ご飯を食べた後、蔵王温泉のおおみや旅館に宿泊して今回の山旅の疲れを癒すことにしました。
今回のGPSログはこちら
地蔵山・蔵王山(熊野岳)・三宝荒神山 / perauupさんの地蔵山(山形県)・三宝荒神山・蔵王山(熊野岳)の活動データ | YAMAP / ヤマップ