鈴鹿山脈は三重県と滋賀県に跨る山脈で最も有名な山は御在所岳(標高1212m)です。東海地方からも関西地方からもアクセスがよく、難易度の異なるルートとロープウェーの存在で県内外の登山ビギナーからベテランまで登られる山です。訪れた時は紅葉の真っ盛りの時、足助の香嵐渓と並び東海地方の紅葉の名所です。紅葉の状態も気になりましたので登山レポートを始めていきます。
名古屋から高速バスも出ていて便利
11月の3連休で名古屋に帰ることになった私。4年ぶりの名古屋は後ほど満喫するとして、まずは御在所へ行きます。アクセスですが、車がないと行きにくい鈴鹿山脈の中でも数少ない公共交通機関だけでもアクセスできる山です。通常は名古屋駅の迷宮を歩き近鉄名古屋駅へ。近鉄にのって(近鉄特急で30分ぐらい)近鉄四日市へ、近鉄四日市からは近鉄湯の山線でまた30分ぐらい。終点の湯の山温泉駅からはバスにのって10分です。名古屋からは乗り換え時間含めて90分ぐらいで行けちゃいます。また、高速バスも出ていて平日は1便、土日祝は2便名鉄バスセンターから出ています。時間は交通状況次第ですが90分ぐらいです。今回はいきは高速バス、帰りは近鉄特急使いました。
高速バスは名鉄バスセンターから出ているのですが、名駅の地下迷宮をくぐり抜ける必要があります。新幹線から乗り換え10分で行けると乗換案内では表示されていましたが、土地勘ある私でもかなりギリギリでしたので、初見の方はもう10分から20分ぐらい余裕みた方がいいでしょう。新幹線から乗り継ぎの場合は11号車以降使うと早く行けます。
車内は満員で最後の方に乗ったので補助席でした。途中、大学やキオクシアで降りていく人が出たので途中で解放されましたが、8割ぐらいの人が御在所に向かっていたのでさすが人気の山です。
高速バスの場合、直接ロープウェイの駅まで行けるのと使いませんでしたが、ロープウェイの往復乗車券割引や日帰り温泉やショップの割引に使えるクーポンが配布されているのもありがたいです。
ロープウェイがあれば山頂近くまで12分でいくことができるみたいです。私はこのあと2時間ちょっとかけて登っていくのですが。
今回は最も人気のある中登山道ルートを使って登ることにしました。ルート上にキレットがあり、奇岩やゴツゴツした岩道が魅力な登山ルートです。ほかにも沢ぞいを歩く裏登山道ルートや山岳信仰を感じる表登山口ルートなどがあります。
鎖場にキレット、見どころ満載の人気ルートを登る
車であれば中登山道入り口近くに駐車場がありますが、今回は高速バスで来たので車道を歩いて登山口まで向かいます。
この建物のほうが緊急事態だと思いますが笑
ガツガツ歩いて登山口に到着。標準タイムで50分でしたが20分で到着しました。
駐車場近くには山バッチ売っているところもあるようです。
最初は割と登りやすい急坂です。この時点で岩が露出していてこの先どんなものが待ち構えているか想像しやすいでしょう。
先週まで体調悪くて休んでいて今回久しぶりの登山なのに飛ばしすぎたため、めちゃくちゃ心拍数上がってしまいました。しかもこの日は夏のような暑さで汗ダラダラかき、水をゴクゴク飲み、さらにコインロッカー代ケチってきたので次の日以降の私服含めて登っていたのでさらに追い討ちをかけられます。
ロープウェイを通り過ぎて
登山道をガツガツ登っていくと4号目。負レ岩です。
遠くから見ると上のように見えて、近くから見るとこんなに大きい
4号目から岩道を登って行きます。
危険そうなところにはロープや鎖あるので安心と言えば安心。過信はしちゃいけないですが。そして御在所岳が見えます。
白いのは御在所ロープウェイの鉄塔です。まだまだ先は長いですが、紅葉は見事です。
こちらはお隣の鎌ヶ岳です。
五号目の展望台。
今日はガスッテいるので麓の町ぐらいしか見えない。
澄んでいると伊勢湾とか名古屋とかが見えるようです。
五号目のちょっと先には名物の落ちそうで落ちない岩である地蔵岩です。
真剣に前だけ向いて登っていると気づかないので五号目過ぎたら右側を注視しながら登りましょう(人が多かったら気づくはずです)。
だんだんと御在所岳も大きくなって行きます。
右側は釈迦ケ岳かな?が見えています。
6号目キレット。
ここからの御在所岳もキレイ
下向くと急な岩を下っていくことになります。
下からだとこんな感じ。慎重に下っていけば問題ないかなと。隣が断崖絶壁ってわけでもないので前の人の動きを見ながら降りて行きましょう。
キレットの底からは両サイドの山が見えます。この後は樹林帯を登っていくことになりますのでしばらくは展望開けません。
7号目、8号目と樹林帯ですが岩道を登って行きます。割と単調なのでこの辺りは息自体は落ち着いていましたが結構辛かった。
8号目過ぎたあたりの岩道が1番怖いなと感じました。足場がほとんどないトラバースが一瞬あります。結構ここが怖かった。混んでいる時は渋滞しそうな場所です。
富士見岩まで登ってくると登山という登山は終わり。名前の通り富士山が見える岩ですが、このガスじゃ見えないです。
世俗化されたがため落選した百名山の頂上は?
御在所岳は鈴鹿山脈の中でも主要な山であり、百名山の候補にもなっていました。ただ、山頂部が世俗化しているがため落選しています。世俗化とは公園やスキー場など開発されて山としての風情を感じないということですが、今の百名山自体ロープウェーやスキー場など観光開発されている山も多いのでこの辺りはなんともいえないですが。
御在所岳の場合は公園やスキー場になっていて、あんなにゴツゴツした岩だらけの登山道でしたが急になだらかになって舗装道になって歩いている分には楽になります。
山頂もまた見えてきました。
スキー場登るのでそれなりに傾斜があってキツいですが頑張りました。なお、リフトもあるのでお金と引き換えに労力なく山頂に立つことも可能です。
山頂到着!登山口から歩いてきて2時間30分ぐらいでした。三重と滋賀県と境目です。
なので琵琶湖も見えるようですが、この日は見えませんでした。
山頂付近でのんびりお菓子食べながら休憩して公園を散策。ここ山頂かって思うぐらいの公園で近所の大型公園みたいな感じでした。
下山はロープウェー
下山は裏登山道使うのが一般的なようですが、今回はロープウェーを使って下ります。疲れてるし。
御在所ロープウェイの鉄塔をあしらったソフトクリーム食べてからロープウェイ乗ります。
乗車時間15分、汗ダラダラかきながら、息切らして登ってきたのがバカらしくなるぐらい早いですね。
ロープウェイの下がなんと透けて見える仕様でしたので高所恐怖症の方は怖いかも。
御在所岳自体岩ゴツゴツで基本断崖絶壁みたいな場所にロープウェイの鉄塔建っているので怖さMAXですよ。そしてこの鉄塔を整備してくださっている方はどんな道を登って整備に行くのか気になってしまいます。
さっき登ってきたキレットや地蔵岩が見えてきました。
まだ歩いている人いますね。
下界に戻ってきてから左側にモンベルショップがあるので地域限定モンベルtシャツ買いました。毎回あると買ってしまいますが、着る機会は出てくるのか?まだ封も開けていないんですが笑
温泉割引チケットも高速バスに乗ったことでもらったので温泉行きましょう。目の前にあったのでホテル湯の本にしました。そしたらモンベル特典で500円(通常1000円)と半額で入ることができました。タオルつけても900円で割引チケットと変わらなかったので結局使わず。露天風呂からは夜景は綺麗そうでした。誰もいなかったのでのんびり湯浴みできました。
名古屋や大阪から近い鈴鹿山脈は東京の人からしたら謎につつまれたような山(冬は標高低いのに雪が降るとか)でしたが、久しぶりに登って改めていい山だなと実感しました。鈴鹿は冬がいいので冬行きたいですね。