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Encourage of Climb  山登りと温泉への招待状

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冬でも1人でも泊まれる美ヶ原高原山本小屋宿泊記 山小屋だけど旅館のような快適な宿

美ヶ原高原には

宿泊施設が3ヶ所ありまして、どの宿泊施設も山小屋というよりも旅館やリゾートホテルの雰囲気を感じます。

 

1つ目の王ヶ頭ホテルは美ヶ原最高峰の王ヶ頭のすぐ近くにあるリゾートホテルです。超がつくほどの人気ホテルのようです。

 

2つ目は山本小屋ふるさと館でこちらは旅館のような雰囲気です。一階は売店と軽食スペースになっていてこちらは宿泊者以外でも利用可能でお値段でいうと3つの中の真ん中あたりの値段です。

 

3つ目は山本小屋です。


ふるさと館と同じ名前ですが、系列とかではなく全く別の宿となります。旅館ですが、どちらかというと山小屋っぽさも感じます。山小屋って感じで泊まると設備がそれなりに充実しているので旅館かなと思うような山小屋です。今回はモンベルのツアー利用だったのでツアーの他の参加者と一緒でしたが、全館個室対応となっている一方で通年1人でも泊まることができる宿です。

 

部屋は旅館のような雰囲気で冬に嬉しいヒーターこたつ付き

 

部屋は大きく分けるとバストイレ別の部屋とバストイレ共用の部屋があります。今回はバストイレ共用の部屋を利用しました。

 

中は6畳のカーペット敷きの部屋になっています。


冬なのでこたつもありましたし、ヒーターもあります。冬の美ヶ原は外気温−20℃にも達する時があり、部屋も何もしなければ氷点下になります。なので、部屋にいるときは基本こたつ入れて、ヒーター入れて過ごしていました。宿泊した際説明がありますが、美ヶ原は標高2000mなので下界と違ってヒーターつける時は低い温度にしてから徐々に温度を上げることで止まることなく使えるようです。

 

タオルとお菓子もあるのでこれだけ見たら旅館です。


寒いので来ませんでしたが浴衣もあります。テレビもありますが、今回は見ませんでした。写りは近くにテレビ塔があるにも関わらずあんまりよくないようです。

 

お湯は各階の廊下から一部屋一本持っていくスタイルです。なくなったら食事時に持っていって入れてもらいます。

バストイレは共用と書きましたが、トイレは各階にあり、水洗です。匂いなどは気にならず普通のトイレでした。バスは鉱泉となっています。朝の5時から夜の23時まで使えるのでほぼいつでも入ることができます。

山本小屋HPより

中は普通にお湯や水が出るシャワーが5基とシャンプー・ボディーソープがあるので山小屋のような環境保護のためシャンプーなどが使えないということはありません。

 

適温に温められているので、冬の寒い中歩いた後のお風呂は格別な気持ちになりました。朝入った際は八ヶ岳や富士山も見えました。

 

館内は山の写真や山雑誌が多くあるので山小屋の雰囲気も感じます。廊下は暖房入っていないので朝晩は寒いので(夏は暑くなるのかはわかりませんが)、食事やお風呂に入りに行く時は上に一枚羽織って移動した方がいいなと思いました。


自販機や売店もあり、自販機の飲み物の料金は下界の旅館と大差ない金額です。

 

旅館を思わせる食事で希望があれば昼食も食べれる

 

どのプランでも夕食朝食はついています。メインは夏であれば牛すき鍋や鴨すき鍋、ジンギスカンなどが選べます。冬はきじ鍋か鴨味噌鍋になります。

 

食事は夕方の6時からです。旅館を思わせるぐらい種類豊富な料理が並んでいます。

長野名物の五平餅は自分で焼いて味噌をつけて食べました。

胡麻団子の煮物は優しい味で落ち着きました。

信州サーモンと刺身こんにゃく。長野の刺身といったらこれですね。

きのこそばもきました。

メインの鴨味噌鍋は残念ながら写真の撮り忘れ。鴨肉が4枚と白菜やきのこの野菜類がたっぷり入っていてスープが美味しくて〆がほしい味でした。

 

デザートはりんごです。りんごは持ち帰ることにしました。

朝は7時半からです。山小屋だとこの時間はすでに出発している時間なのでやはり旅館タイムです。ご飯食べてからでも美ヶ原は十分歩く時間があるので問題ありません。

朝ご飯はこちらです。

2つの卵を陶板に入れて目玉焼きを作ります。

別料金とはなりますが、昼食も用意されています。

1日目は天ぷらそばをいただきました。山で食べるからかちょっとしょっぱ目のつゆでしたが美味しかったです。

2日目はカツカレーにしました。1日目で目の前の方がカツカレー食べていたのでトレッキング終わったら食べてやるって思っていたからです。



美ヶ原は日帰りでも楽しめると宿泊したらまた別の楽しさも味わえる。

 

美ヶ原は夏でも冬でも日帰りで楽しめる山ではありますが、泊まったら泊まったで楽しみも増えます。今回の登山では夕日は吹雪だったため見えませんでしたが、夜になると少しずつ雲がとれて、星空も見ることができました。不定期ではありますが星空観察会があるので、今回は雲が多いながらもちょっと見えるということでやっていただけました。

 

その後、だんだんと晴れていき明け方4時過ぎでは一面星の空を見ることができました(Google pixelの夜景モードだとこれが限界。三脚持ってきて星空モードで撮りたかった。)。美ヶ原は高原で周りに邪魔をする光源もなく、木や山で一部分かけるようなこともないので一面の星空を見ることができるお手軽スポットです。

 

2月末では6時半ごろが日の出です。日の出のタイミングだけ雲が出てしまいましたが、それでも朝日は見ることができました。

 

八ヶ岳や富士山、南アルプスも見えますよ。日に照らされる山々は泊まってないとなかなか見れない景色です。夏季であればご来光ツアーや美ヶ原最高峰の王ヶ頭までのツアーもあるので参加したら面白いかもしれないですね。冬は冬でスノーシュー借りてフカフカの雪の上を歩くことができます。

季節を問わず楽しめる山ですし、冬の空は格別なものでしたので一緒に見たい空を探してまた