静岡県と愛知県の県境にある湖西連峰(弓張山地)は東海道線や新幹線で浜名湖を過ぎると見える山々です。以前、名古屋に住んでいた時に地元の静岡と行き来していた時にあの山はどんな山なんだろうと思っていたのですが、南アルプスから延々と続いている山脈の末端のようです。通りすがり、あの山は登れるのかな?と思っていたのですが、そのことを知ってますます登ってみたくなりました。
神石山を登るまで
2019年10月5日の土曜日にその瞬間が巡ってきました。
2019年にはラグビー ワールドカップを日本で開催されて前々から見たいと思っていました。が、チケット発売開始日に呑気に筑波山登っていてすっかり忘れてしまっていて午後2時にチケットサイトにアクセスしたら、2時間ほどのアクセス待ち。ようやく開けたと思ったら東京や横浜でやる主要なカードは軒並み完売。まぁまぁ?面白そうなカードが地元の静岡であったので地元でみよう(といっても会場のエコパまでは実家から100km以上あって横浜の方が近い)ということで、ラグビーワールドカップ南アフリカ対イタリアをエコパで見てきました。
次の日友人と午後に会う約束をしていたのですが、午前中が空いています。この機会を逃すと登ることはないだろうなと思いJRに乗って神石山に登ってきました。標高は324m。頂上からは浜名湖や天気が良い日は小さく富士山も望めます。富士山は静岡県にあるのに、小さい富士山になってしまうのはそれだけ静岡が横に広いということです。
アクセス
神石山はJRだけでアクセスすることができる山です。
静岡県側の新所原駅から登るか、愛知県側の二川駅から登るかの2択になります。二川駅は駅の目の前が登山口になっているので下山後すぐゴールというのは気持ち的に楽だなと思って新所原駅ー神石山ー二川駅のルートで登って行きました。
新所原駅は、東海道線と天竜浜名湖鉄道の乗り換え駅となっています。
駅にコンビニはなく、駅近くにセブン-イレブンがあるのでそこで食料を調達してもいいかもしれないです。
駅からは北側にのびる道を真っ直ぐ進んでいきます。平坦で住宅街の普通の道で山に着くのか不安なぐらいです。
およそ1km弱歩きますと2車線の道に突き当たります。ここを右に曲がります。
湖西連峰ハイキングコースと書いてあるのでわかりやすいです。
そして次の信号を左に曲がります。(ここにも湖西連峰ハイキングコースと書いてあります)
ここから登りが始まってきます。最後の自販機もあるので補給も忘れずに
そして謎の踏切。線路がないのにどうして・・
浜名湖を眺めながらの登山。所々不明瞭な道があるので注意が必要。
700mぐらいで本格的な登山道が始まります。標識もあるので迷うことはないはずです。
梅田登山口から登山道に入っていきます。
登山道っていっても林道みたいに道幅がひろくてかつ傾斜も緩やかなので最初にはもってこいです。こういう階段もなくゆるやかな道だと走りたくなってきます。
およそ10分で嵩山入口につきました。嵩山からは浜名湖を眺められるようなのですが時間がないので嵩山にはよらず神石山に急ぎます。
気持ちのよいトレイルが続いていきます。なぞの祠となぞの像がありました。なぞの像は至るところにありました。
少しずつ勾配が急になっていき、10分ぐらいで仏岩に到着です。
全くもって仏さまに見えないのですが、どうして仏岩になったのでしょうか?
岩の上にあがると絶景が広がっていました。
浜名湖と太平洋を一望できます。
そして、富士山も!!
ここから静岡・愛知県境の尾根道を歩きます(っていっても県境かどうかは現場ではもちろんわからないです笑)。
巻道があったので巻道を行きます。
仏岩から歩いて10分強でラクダ岩に到着です(写真撮り忘れた)
ここからも浜名湖の絶景がみれます。
ラクダ岩から神石山頂上までが一番登りがキツいところになります。(写真だとすごくわかりにくい)
キツい登りの途中にあった巨岩
キツい登りの先には頂上があります。
頂上からの景色は浜名湖や太平洋、富士山も見ることができます。
昔ここに航空灯台があったみたいなのですが灯台があったのも納得できる景色が広がっていました。
ここで時間は9時50分です。友人との会う約束は13時なのですが着替えとかもあるので、11時30分までにはゴールの二川駅に到着したいところです。あと1時間40分しかないので休憩もほどほどにして先を急ぎます。ちなみにヤマレコの標準コースタイムは2時間25分。コースタイムを大きく上回らなければ時間に間に合うことは不可能なのですが果たして間に合うのでしょうか?
豊橋自然歩道を速歩きで下っていく。
神石山から船形山、そして二川までの尾根道は豊橋自然歩道といわれる道になります。こちらも神石山までの道と同様に整備が行き届いており安心です。尾根道なのでアップダウンはやや多めです。
普門寺峠。二川まであと5kmあります。果たして間に合うのか??
普門寺峠を少し登ると船形山に着きました。
戦国時代、三河(徳川家)と遠江(今川家)の境にありましたので軍事上の重要な場所だったみたいです。今は残念ながら跡形もなく景色も望めず案内板がなければ通り過ぎてしまいそうでした。
ここからも尾根道のアップダウンと時間との戦いが進んでいきます。
NHKの中継所過ぎてから豊橋市街地が見えました。街をみるとあとちょっとという気もするのですがまだまだ先は長かったのです。
この山地の南端まであと3kmぐらい。時間は10時30分だいぶ焦ってきました。そのときヤマレコのMAPみてみると尾根道たどるよりも一旦おりて山腹を巻ける道(コンタ道)があることに気づきました。焦っていたのでどういう道なのかわからないですが、アップダウンよりもましと思い巻道を目指します。5分弱でついた巻道は健康の道と呼ばれる道みたいです。
ほとんど平坦な道が続きます。
写真だと分かりづらいのですが、あまり人が通っていないのか下草がボウボウなところがありひっつき虫が付きまくりました。ただ時間がないのでトレラン気味で走ります。
段々と新幹線が通る音が聞こえてきて自然歩道も終わりました。あとは二川自然歩道と書かれた舗装された道を進みます。5分ほどで二川駅に着きました。
時間は11時13分。無事電車にも間に合いました。
気温は30℃ぐらいという暑さでしたが、日陰が多いのと台風の影響で風が強くて気持ちよかったので暑さは気温ほど感じませんでした。また、心地のよい尾根道が続いていてトレランにも良さそうでした。エスケープルートも豊富にありますし、
電車でのアクセスもよいので今度は神石山より北側の石巻山や多米峠方面に行こうかなと思います。