今週のお題「好きな街」
私は出身地が静岡県で、静岡で大学まで過ごしました。その後、大学院進学を機にその後愛知県へ。そして今は茨城に住んでいます。今後もどこかに飛ばされる(自ら飛び立つ)可能性もあると思っていますので、登山しながらあるいは旅行しながら訪れた街の住み心地なども気になることがあります。今まで全国色々いきましたが、登山が好きな私がもし選べるなら住みたいという街を選んでみました。今回選んだ街は少なくとも1日以上過ごした街を紹介することにします。もちろん実際住んだことはないので実際の住み心地までは申し訳ないですがわかりません。その点はご了承ください。
今回評価するポイントは、
① フィールド(山)への近さ
登山が好きということで近くにフィールド(山)があるといつでも登れるのは魅力です。そして数が多ければ多いほど色々なところに飽きずに登れますので山への近さやフィールドの多さを評価しています。
② 街中の便利度
実際生活するとしても毎日山籠りするわけにはなかなかいきません。山道具を買いに街に行く、日常の買い出しにスーパーに行くということは山への近さ同様に重要だと考えます。なので街なか(特に駅の周辺度)を中心に便利度も考えてみました。また、車にしろ、バスにしろ、自転車にしろ市内の交通の便利度も日々生活していく中で重要になっていくのでその点も評価点に入れています。
③ 交通の便利度
日本全国山に登りにいくとか旅行にいく、仕事で出張するとなると自ずと交通の便もよくないと住み心地もよく無くなってしまうと思います。日本の3大都市(東京、大阪、名古屋)への行きやすさを指標に加えました。
その他仕事のしやすさとか、子育てのしやすさなどありますが、このあたりは実際住んでみないとわからないことも多いので今回はなしにします。
- 1.南アルプスの玄関口 静岡県静岡市
- 2. 日本海側唯一の政令指定都市 新潟県新潟市
- 3.登山者憧れの町! 岳都松本
- 4 .都心に近いのに自然がいっぱい!埼玉県飯能市
- まとめ 今住んでいるつくばもいいけどやっぱり今回あげた4都市には敵わない
1.南アルプスの玄関口 静岡県静岡市
静岡市は大学に4年間通っていた間毎日のようにいっていました。1人暮らしできる距離でもありましたが、そこまで遠いわけではなく、面倒くさかったので結局実家から電車と自転車で1時間30分かけて通っていました。
静岡というと気候も温暖というイメージがあるかと思いますが実際その通りで、雪が降るのも稀ですし、積もったのに至っては22年間静岡にいて記憶の中で3回だけという冬でも暖かな気候です。かといって盆地はないのでお隣の甲府のような暑さではなく過ごしやすい環境でしょう。
その穏やかな気候を生かして、みかんやお茶、うなぎに海鮮などなどうまいものも多い(詳しくはゆるキャン△みればわかります)です。
① フィールドへの近さ 近くに山は多くあるが、南アルプスは遠い
静岡市内自体は平坦なところが多いのですが所々、ボコボコと山があるのが特徴です(新幹線からも見えます)。例えば、静岡駅とお隣の東静岡駅の間にある谷津山は標高107mという低さですが稜線歩きもできて眺望もいいです。もう少し行けば富士山の眺望で有名な日本平があり車でいくこともできますが、ハイキングコースも整備されています。標高も300mぐらいなのでハイキングに最適です。静岡市の代表する神社である浅間神社からは賎機山に登れます。賎機山から延々とトレイルが続いていて行こうと思えば南アルプスまでいくこともまあ可能です。その他にも東名のトンネルで有名な日本坂や薩埵峠など静岡市自体は大きく見ると鎌倉のように3方は山、もう一方は海となっているので市内でも山にもいきやすい環境だったのです。大学のときもうちょっと色々なところいっておけばなぁと思います。
静岡市は南アルプスの南側の入り口ということもあり、赤石岳や聖岳に登る前衛基地ですが、静岡市自体南北に長く登山口まで2時間程度かかるので市民いえどもそう気軽に行けるところではないです。ちなみに富士山までは1時間30分ほどで近いには近いがそこまで近い訳ではないです。
② 街ナカの利便性 静岡駅に行けば大抵のものは揃えられるが
静岡駅周辺には松坂屋や少し歩く必要がありますが伊勢丹とデパートは2店立地しています。他にもパルコや駅ビルのパルシェ、新静岡セノバといったショッピング店もあり、駅に出れば大抵のモノを揃えることができるはずです。なので駅前は人がそれなりに多く、同じ政令指定都市の浜松と比べても明らかに発達しています。ただ、駅前が発達している分大型のショッピングモールは少なく、東静岡駅近にMARK IS 静岡があるぐらい。スーパーなどは至るところにありますし、道も広く市内は山の方に行かない限りほとんどが平坦なので自転車でも走りやすいです。日常の買い物は住んでいる周辺で買って、たまに駅周辺で買い物といった感じになると思います。
山道具も静岡パルコに好日山荘、新静岡セノバにモンベルがありますし、清水にはSWEN(ゆるキャン△のモデル地となったお店と同系列のアウトドアショップ)がありその他にもアウトドアショップはあり道具を買うのにはあまり困らないでしょう。
難点はビックカメラやヨドバシカメラといった大型カメラ店がありません。政令指定都市では静岡市と堺市だけですが、梅田や難波に簡単に行ける堺と違い1番近いところでも浜松(お世辞にも品揃えがいいとはいえない)にしかない静岡の欠点といってもいいでしょう。今はネットでも買えますし、コジマやヤマダ電気はあるわけですし。あと割とどうでもいいことですが全国至るところにあるイオンモールがないのが特徴です。
③ 交通の利便性 のぞみはとまらないが、都心は遠くない
のぞみが止まらないことを揶揄される静岡県ですが、東京にも名古屋にもひかりで約1時間。東京にも名古屋にもたまにいくならそこまで遠くない距離です。東名や新東名もあるので車の移動もそこまで苦ではありません。そしてなりよりも横に長く不評の静岡県を東から西へ横断する必要がないというのがある意味メリットかも知れません。長らく山梨や長野方面に行くのは南アルプスを迂回して、かつ高速もないため結構不便でしたが、中部横断道の開通によって南北のアクセスも格段に良くなりました。
2. 日本海側唯一の政令指定都市 新潟県新潟市
次に紹介するのは新潟県の県庁所在地の新潟市。1回だけ仕事で行きましたが、気に入ってしまい個人的に自費で後泊してしまいました。米どころでありかつ酒どころ、魚や肉も非常に美味しいです。新潟なので静岡と違って雪はドカドカ降るみたいですが、佐渡島がある程度遮ってしまうので内陸に比べるとあまりないようですし、気候も少しマイルドになるようです。
① フィールドの近さ 新潟には百名山は結構多い
新潟市内は平野ということもあって山が多いわけではありませんが、市西部にある角田山は多くの登山コースとアクセスの良さから多くの登山者が訪れる山です。標高は481mしかないのですが、新潟平野や日本海が見えるコースもあり、景色も良いところもあるようです。また、新潟県自体大きい県で県境は基本的に山に囲まれているため県全体で見ると山が多く、北に行けば飯豊や朝日連峰、南に行けば谷川連峰や苗場山、西に行けば妙高山があり百名山は結構多いです。新潟県内でも越後駒ヶ岳や八海山、弥彦山など多くの有名な山があり飽きることもないはずですし、離島の佐渡に行っても縦走できる山があります。
② 街ナカの便利度 特にいうことはない
新潟は政令指定都市なので結構発展しています。私が訪れた時想像していた以上に発展しているなと思ったぐらいですから。静岡にはないヨドバシカメラやビックカメラは両方ともありますし、伊勢丹やショッピングモールも駅から徒歩圏内にあります。アウトドアショップは駅近になるとモンベルぐらいしかないのですが、郊外まで出てしまえば、石井スポーツに好日山荘、新潟を代表するアウトドアショップのWESTなんかもあります。
③ 交通の便利度 東京まで新幹線で2時間。高速道路も充実
東京までは上越新幹線で約2時間。名古屋や大阪までは飛行機もしくはバスでの移動になりますが直行便も出ています。関越道に北陸道、磐越道と高速道路も新潟を中心に伸びているので他県の山にも比較的行きやすい環境です。日本海側というと交通の便が不便なところも多いですが、新潟は比較的どこに行くのも良さげな環境です。
3.登山者憧れの町! 岳都松本
次に紹介するのは登山者なら誰もが憧れるであろう長野県の松本市。アルプスや八ヶ岳などにほど近く街並みも昔ながらの伝統とともに必要なものは駅前で揃えられる環境と住み心地の良さそうな街で実際移住者も結構多いようです。長野というと冬は雪で寒いというイメージですが、長野の中部から南部は意外に雪が積もらないようです。
①フィールドの近さ 文句なし
岳都松本ということありまして山は至る所にあります。松本駅に行くたびに大きな登山用のザックを背負った登山者に会うぐらい自然に溶け込める街は松本ぐらいではないでしょうか。北アルプスの玄関口でありその反対側には同じく日本百名山の美ヶ原があります。
美ヶ原の先にある八ヶ岳も近いですし、南アルプス、中央アルプス、御嶽山なんかも近いです。市内(ここでは松本市街地)も自然が豊富です。
② 街の便利度 流石に政令指定都市には負けるが昔ながらの伝統の街並みが広がっている
松本城を中心に開智学校や中町など昔ながらの街並みが広がっていて散歩してても楽しいのが松本だと思っています。
もちろん街ナカも便利な環境が整っていて駅ビルやパルコに行けばまぁなんとかなりそうです。ただ、県庁所在地でもなければ政令指定都市でもないので大型店が何個もあるような都市ではないのが欠点です。ただその分コンパクトにまとまっていますし、シェアサイクルが至るところにあるので自転車で機敏的に回ることもできます。市街地を出れば大型モールもあり買う場所に困ることはないはずです。アウトドアショップはパルコに好日山荘、郊外に行けばカモシカスポーツがあります。
2022年3泊4日ながらもゲストハウスに滞在して2つの百名山を登る旅をしてきました。
③ 交通の便利度 新幹線がないので時間がかかる
松本には新幹線が通っていないので東京に行くにしろ名古屋に行くにしろ2時間半かかります。近くもなく遠くもないといった印象でしょうか。中央道と長野道が通っているので車の場合もそこまで不便ではないです。ちなみに空港もあり(日本で1番標高の高い空港)便数は多くないものの神戸や福岡などとも繋がっているみたいです。
4 .都心に近いのに自然がいっぱい!埼玉県飯能市
今までは静岡、新潟、松本と地方の大きな都市に焦点を当ててどちらかというと移住したいところといったイメージですが、都心への近さや便利さは何よりも変え難いところもありますし、仕事の関係で移住できないといったこともあるでしょう。都心へと行きやすくて尚且つ自然に触れ合うことのできるところ言ったら思い浮かんだのが飯能です。アニメヤマノススメ の舞台にもなった場所です。飯能のいいところはヤマノススメをみたらわかるのですが、せっかくなので紹介します。
1.フィールドの近さ 自然が豊富で散歩感覚で山に登れる。
飯能のいいところは自然が多いところ。自然を感じることができるのは市の僻地というところも多いのですが、飯能の場合市街地にもあるということがいいところです。駅から歩いて15分も行けば、天覧山という山があり、散歩感覚で登れる山です。また同じぐらいの距離で飯能河原があり、バーベキューに興じたり水遊びしたり、のんびりしたりできるポイントです。バスで30分ほどかかる名栗の方に行けばより自然を感じることもできます。山に関しても駅から歩ける天覧山に始まり飯能アルプスと呼ばれる山々は駅から登れるということもあり首都圏からのハイキング客も多いところ。都心はもちろん南に行けば八王子があるので中央線沿線の山々に行くのも便利な環境です。
2.街ナカの便利度 日常的な買い物は市内で、特別な買い物は所沢や都内へ
飯能は大きな街ではないものの日常的な買い物は市内で事足りることが多いと思います。市内で買えないものに関しては所沢や都内まで行けば問題ないでしょう。アウトドアショップは駅の中にひだまり山荘がありますが規模が大きくないので都内まで出てしまった方がいいと思います。が、ヤマノススメを全力応援しているお店でもあるのでまずはひだまり山荘で探してから都内に行って欲しいです。
3.交通の便利度 都内までは特急で40分、八王子や高崎にも行きやすい
都内までは西武鉄道の特急に乗って行けば池袋まで40分、急行でも1時間と通勤・通学圏内と言えるでしょう。朝夕は東京メトロに直通する列車もあるので池袋に限らず、渋谷や東急線方面、有楽町線沿線も行きやすいです。
また飯能には八高線が通っているので南の八王子までは40分ほどで着きます。八王子からは中央線に乗っていけば奥秩父、八ヶ岳、アルプスに行けるので遠くの山に行くのにも意外と便利です。北側の高崎側はローカル線で本数も多くなく乗り換えなければいけないので不便ですが、赤城山程度なら日帰り可能な時間です。
まとめ 今住んでいるつくばもいいけどやっぱり今回あげた4都市には敵わない
今私は茨城県のつくば市に住んでいて、毎日筑波山を見れる環境でその気になればいつでも登れる距離に住んでいますし、登らなくともアウトドアショップは多いし、東京都内まで45分と遠いようで近いところです。住環境と言ったら今まで住んできた中ではいい方です。ただ、山は東京よりも西側にあるのが圧倒的なのでどの山に登るにしても鉄道利用なら東京(あるいは武蔵野線)まで出なければいけないですし、車を使うにしろ圏央道をぐるっと半周しないといけないので色々な山に登るとなるとちょっと不便を感じることが多いです。できれば今