encourageofclimb 山登りへの招待状

Encourage of Climb  山登りと温泉への招待状

登山記録や山旅、登山道具などの山に関することや旅行や温泉のブログ

ゴールデンウィークに那須岳に登ってきて久しぶりに雪の感触を楽しんできた。

ゴールデンウィークが始まり,どこの山に行こうかなと考えて行き着いた先が栃木の那須岳でした。

日帰りで行けて程々の標高があり,山梨長野はよく行っているのでそれ以外の場所であんまり雪山って感じではないところで考えて出てきたからです。

 

 

 

 

雪は残っているけど比較的歩きやすい那須岳にGo

 

那須岳は栃木県と福島県の境にある火山群で,茶臼岳(1915m),朝日岳(1896m)三本槍岳(1917m)などを総称して那須岳と呼ばれています。ちなみに日本百名山。秋の紅葉が非常に有名でシーズンには多くの登山者がやって来ます。今回那須岳を選んだのはあんまり雪がなく登りごたえもある山だと思いYAMAPやヤマレコで先週の登山記録などもみていましましたがあんまり雪がなさそうなので行くことにしたのです。

 

ただ,私が登った4月30日の前日29日に雨が降っていて,よくよく考えたら那須岳だと雪になりますよね。私が使っている天気アプリ(Windy)だと雨のままだったので大丈夫かなと思いましたがそんな訳ないなということを那須塩原の駅で気づきました。まぁアイゼンもあるし防寒対策もしているので問題ないかと思いましたが,天気だけは色々なサイトで調べておいた方がいいですね。ただ,お陰で久しぶりの雪を楽しむことができました。

 

山行記録

日時 2022年4月30日

天候 晴れ

行程 那須塩原駅→(バス)→那須ロープウェイ→(ロープウェイ)→山頂駅9:57→茶臼岳10:40→峰の茶屋跡避難小屋11:33→峠の茶屋12:28→大丸温泉12:48(大丸温泉旅館でお風呂)→(バス)→黒磯駅 

人数 1人

 

今回は行きは新幹線で那須塩原でバスに乗り換えて那須ロープウェイ駅まで向かいます。天気は良かったもののバスに乗ったのは私の他には1人だけ。意外に少ない。黒磯の駅からも登山者は乗ってきませんでした。少し前の始発に合わせて運行しているバスもあるのでそちらに多くの登山者が乗ったかそれか天気は時間が経てば経つほど良くなるのでもう少し遅く来る人も多かったのかな。あんまり渋滞することなく那須ロープウェイまで定刻通り到着しました。料金は1440円。

 

強風と寒さの中茶臼岳に登っていく。

 

バス降りて駅の中に入ると、


ロープウェイは緊急のメンテナンスが行われていて運転休止中で長蛇の列になっていました。

 

ただ、20分もしないうちに運転再開になりましたのでロープウェイに乗り込みます。

ロープウェイは数分で山頂駅に到着です。

 

山麓ではほとんど雪はなかったですが、ロープウェイであがっただけで雪が積もっていました。

外出ると,風が凄い。風速は10mぐらいでしょうか。寒いので(風が当たらなくて日があたるとあったかいのですが)手袋にフリース,ネックウォーマーだけでなくファイントラックのメリノスピンサーモを履きました。

 

 

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メリノスピンサーモは着ると着ないとでは大違い。メリノスピンサーモを履かないで少し動きましたが寒くてどうしょうもなかったのが一枚あるだけで寒さがなくなり1日快適に動くことができました。

 

今回は標準レンズしか持ってきていなかったので、不明瞭ですが関東平野や筑波山を一望できます(目視でもはっきりわかりました)。

那須は火山群なので岩道が中心。風がびゅーびゅー吹いている中登っていきます。雪は積もっていますがアイゼンなしでも登れるぐらいです。9割ぐらいの方が履いていませんでした。ただ、下りではアイゼンは必要でしょうね。

南月山方面もしっかり積もっています。雪山って感じでいいですね。

大きな岩陰で風避け休憩したり、

ちょっとした枝に樹氷ができているなど、

周りの景色見ながら登っていきます。風も少しずつではありますが弱くなっていって登りやすくなりました。

あちらは朝日岳です。

今回は登るのを諦めたので今度は三斗小屋温泉に行くときに登りたい。

 

40分程度で登頂しました。

祠も山頂標識も凍っています。

雪が降った次の日でないと見られない景色かもしれないです。気温もソフトシェル1枚だけで十分の暖かさなので気温的にも恵まれていました。

 

 

天気も良くなってきて峰の茶屋跡でカツサンドを食べる

 

茶臼岳の周りはお鉢回りできるようになっていますのでグルっと回ってみました。茶臼岳すぎると何故か人が少なくなっていました。

さっきまでいた茶臼岳と火口は雪で白くなっています。



名前のないピークを過ぎて(鎖があって登ることができません)、この後向かう峰の茶屋跡が見えてきました。ただ、実際はお鉢回りでぐるっと回って行っているので結構大回りして向かうことになります。

 


だいぶ山頂も晴れてきて朝日岳もくっきり見えます。鬼面山あたりまでは雪が積もっていますが鬼面山から下側は緑もでてきました。



お鉢回りも終わり、峰の小屋方面に下ります。下りは怖いのでアイゼンを履きます。私のアイゼン(mont-bellのスノースパイク6)なのですが、最初使い方がよく分からず紐を結構切ってしまって固定できるかどうかぎりぎりの位置になってしまいよく外れてしまうのでもう買い替えどきですね。流石に危険すぎます。

ただ、急な下りも割とすぐ終わったのでアイゼンも早々に外しました。そしてさっきまでは雲で見えなかった西側の景色も見えるようになってきました。

遠くに見えるのは谷川岳とか新潟方面の山それとも尾瀬でしょうか?

そして振り返ると茶臼岳のお鉢部分が見えます。結構降りてきたんですね。

峰の茶屋跡まで後わずかです。

峰の小屋跡の先に見えるのが朝日岳なので下ってくると朝日岳の見え方も違ってきます。

隠居倉という変わった名前の山。その先には隠居にピッタリの三斗温泉小屋があります。

峰の茶屋跡避難小屋につきました。朝日岳や三斗温泉小屋、峠の茶屋方面に登山道が合流する那須の山々の交通の要所といわれるところでしょうか。



そろそろお昼ということで昼食を食べます。昼食は大宮駅で買った肉の万世のカツサンド。山でご飯を作って食べるのもいいですが、めんどくさいとか荷物持って行きたくないときでかといってコンビニのパンやおにぎりでは味気ない時は駅弁を買って山で食べるのも結構乙なものだと思います。駅弁なので1日ならもつのもいい点です。



朝日岳を終始みながら雪渓を歩く

 

ご飯も食べたことですし、この先の朝日岳方面は12本爪アイゼンやピッケルが必要そうなので峠の小屋方面に下って行きます。

 

降り始めのところで雪渓が残っていたのでここを通って行きます。

先にいた方が雪渓歩くの怖がっていたので私の後についてきてって言ってちょっと歩いた後に反対側からも人がきたので一旦引き返すことに。前に進むのはいいですがバックは結構怖かった。しかも反対側の人になんか注意されるし、私なんか悪いことしましたっけ?

 

雪渓を渡り終えると終始朝日岳を左にみながら歩いて行きます。

道も少し下りながらの道でほぼ雪もないので歩きやすい。

朝日岳までの登山道は雪渓が発達しているので技術ないとちょっと厳しいかもしれないですね。

右は茶臼岳が見えます。

後は樹林帯を歩いて終わりって思っていましたが、樹林帯は日が当たらない分雪が残っているんですね。一体どこまで続くのか分からなかったのでアイゼンなしで行きましたが相当な距離あったのでめんどくさがらずアイゼンはけば楽に歩けました。

山神社をすぎると峠の茶屋です。

ここまでは車でこれますので、もうゴールって感じですがロープウェーまではまだもうちょっと登山道を歩く必要があります。まだこちらも雪が残っているので最後言えども気が抜けない道です。

 

ロープウェイまで戻ってきました。



ただこの後大丸温泉で疲れた体を癒すため実際はもうちょっと歩きました。

 

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いつか登るであろうと考えていた那須岳に絶好のタイミングで登れた

 

那須岳は関東地方にあるのでいつか登るであろうと考えていて実際登山計画もずっと考えていましたがなかなかタイミング的に巡り合わず今回初めて登ることになりました。

 

東北地方にほど近い(というか接している)のでゴールデンウィークでも雪は残っていますが、積雪自体は多くなくて雪山初めてでも気楽に登ることができると思います。もちろんアイゼンや防寒着などそれなりの装備をしてですが。またちょうど雪が積もった次の日なので珍しい樹氷や祠が凍っているなど見ることができたのでいい時に登ることができました。

 

次は三斗温泉小屋に宿泊しながら朝日岳や三本槍岳の縦走を目指したいですね。