日本百名山の中でも気軽に登れる山として有名な筑波山。
ロープウェイもケーブルカーもあるので山頂に行くだけなら大した格好することなく登れてしまいますし、登山をするにしても遅くても2時間ぐらいあれば登れてしまうので登山初心者でも気軽に登れる山でもあります。ベテランさんでも調子のバロメーターを見るのにも、買ったばかりの登山グッズを使う場としても有用です。
とはいっても初心者向けの山であることは事実なので今回は初心者登山者向け筑波山ガイドを書いてみようと思います。
準備編
いつ頃登るのがおすすめですか?
→冬
いつ登ってもいいですが、春や秋は行楽シーズンで混雑していますし、夏は下界と変わらない暑さなので修行しているのと変わりません。冬であれば気温も低くて動きやすく汗もあまりかかないですし、雪も積もるような場所でもないので雪の心配もありません。冬は空気も澄み渡っているので景色がいいのもいい点です。ただし、南岸低気圧の通過で関東地方に雪が降るかもという天気となった場合、平地の比でないぐらい雪が積もるので一気に雪山と化します。
雪山で使うようなアイゼンや木から落ちてくる雪対策用のレインウェアが必要になってきますので安易に足を踏み入れないことをおすすめします。
どんな格好で登ればいい?
→基本的に動ける格好であれば問題なし
登山用のウェアやパンツで登るのが理想ですが、初心者だと装備を揃えるのにも金銭的に一苦労でしょう。ユニクロとかワークマンで買えるような運動用の動ける格好であれば別に問題ありません。冬であれば頂上は寒いのでダウン(これもユニクロのウルトラライトダウンで十分)、ヒートテックよりもエアリズムを選んで登りましょう。
靴だけはスニーカーやランニングシューズでは滑りやすいので購入しましょう。コロンビアのセイバーファイブであればアウトレットいくと10000円弱で購入できます。初心者向きの山での登山やハイキングぐらいであれば全然問題ない性能です。
移動編
何で行けばいい?
登山編
コースはどこがおすすめ
登山が初めてなら御幸が原コースをおすすめします。理由は岩を登るような箇所がほぼなく、階段がメインで適度に休憩できる箇所があるからです。
最初は筑波山神社からスタートですのでお参りしてから登りましょう。
登っていくとケーブルカーがあるのでこの時点で辛ければケーブルカーをおすすめします。最初は緩やかですが、だんだんと急になっていくのがこのコースの特徴。
ベンチも多いので辛かったら休みましょう。コース中間ぐらいでケーブルカーを見えるポイントがあります。運がいいと(20分に一回)ケーブルカーが交差するところも見えます。
いつの間にか東屋ができていて休憩箇所にちょうどいい場所になりました。
このあと一旦登ってからしばらく下り基調のコースなので息を入れられます。百人一首にも出てきた男女川を過ぎて最後またふた踏ん張りぐらいの坂を登ると御幸が原に到着です。
登山経験がある方なら白雲橋コースもおすすめです。こちらはコース後半から岩を越えるような(とはいってもよじ登っていくようなコースではないです)登山道ですので足元はトレッキングシューズなどの登山用のものが適しています。御幸が原コースと同じ筑波山神社がスタート地点で、最初は傾斜が緩やか、弁慶茶屋跡を過ぎると岩道になってきます。弁慶茶屋跡からはロープウェイや駐車場があるつつじヶ丘への道と合流するので体力に自信がなければつつじヶ丘から登るのも1つの方法です。
この後は奇岩を見ながら登っていくことになります。弁慶七戻りや
胎内くぐりを過ぎていきます。
いろいろと面白い奇岩があるので目が離せない場所です。
最後は急な登りになります。岩登りは怖さもありますがスリリングであり登山何回かやっていると楽しいと思えると思います。筑波山神社から90分で女体山に到着です。
山頂からの景色は?
→晴れてるとスカイツリーや富士山が見えます。
筑波山は関東平野を見渡せる山です。筑波研究学園や東京都内やスカイツリーその先の富士山など晴れていると遠くまでよく見えます。
筑波山には男体山と女体山の2つの山頂がありますが、景色がいいのは女体山の方。男体山から見えない霞ヶ浦や太平洋も見えます。最高峰なので本殿もありますし、山頂感も男体山と比べてあります。御幸が原には展望台もあるのでケーブルカーで登ってきたかた向けの展望スポットですが、北関東方面を望める箇所でもあります。日光の方の男体山や日光白根山なども望めます。
山頂で何を食べたらいい?
→つくばうどん。時間早ければ何も食べるに降りるもOK
御幸が原は高尾山の茶屋街のように多くのお店があります。
どこも同じようなもの売っていますのでどこ入っても変わんないのかなというのが正直な感想。名物はつくばうどん(1200円)です。
つくば産の具材がたっぷり入った温かいうどんなので、冬の寒いに登ってきた時に最高なはずです。まだ食べたことないんですが笑
御幸が原には最近バーナーエリアができました。
バーナーを使う場合はこのエリア限定となります。ただ、利用時間は30分を目処にしてほしいということなので鍋パなど本格調理には向かず、ささっと食べれるカップラーメンとかがいいと思います。山頂まで2時間あれば確実に着くので下山してから食べるのもいいと思います。
下山はどうしたらいい?
→体力と相談して
山に登ったらゴールではなく、山を下ることもしなければなりません。登っていて苦しければ素直にロープウェイやケーブルカー利用しましょう。
下山の方が事故率高いですし、登りの時はなんとも思わなかった箇所が下りだと怖いということが結構あるのが下山です。
もし歩きで下山するなら行きでもおすすめした御幸が原コースか白雲橋コースなのですが、白雲橋コースは岩がちなので登っている人との交差による渋滞が多くてあまりおすすめしません。御幸が原コースで下るのがいいと思います。
帰り編
帰りの温泉は?
→筑波山神社周辺、つつじヶ丘両方に温泉がある
登山で汚れたカラダは温泉で流すのが登山の流儀です。筑波山神社周辺には江戸時代から続く江戸屋、眺望が素晴らしい筑波山グランドホテル、つつじヶ丘には京成ホテルがあります。どこも素晴らしい日帰り温泉ですし、登山者にも優しい作りになっていますので何回か登って入り比べをしてほしいです。あえてあげるなら電車組は帰りのバスもあるのでつつじヶ丘の京成ホテルに入れば確実に座って帰れるのでおすすめです。ただ、白雲橋コースは先ほども書きましたが下りは急なのでロープウェイ利用か頑張って下るしかないんですけどね。
筑波山周辺でご飯食べるのにおすすめスポットありますか?
→いっぱいあるので山頂で食べなくても大丈夫
最後に筑波山周辺の食事スポットを紹介します。
日升庵
筑波山神社のバス停から徒歩1分のところにあるのでバス待ちやお腹空いた状態で下山した場合にピッタリです。ライ麦のバンズはもっちりしていています。中の具材にもこだわっているハンバーガー屋さんでスイーツやコーヒーも美味しいです。
松屋製麺所
筑波山の麓の筑波山口駅すぐの場所にある製麺所さんです。雑誌ブルータスのお取り寄せランキングで何かの1位をとったぐらいの製麺所です。朝7時から営業していて早いと2〜3時間で売り切れてしまいます。なので登山前の栄養補給におすすめです。電車でいく場合はつくば駅からシャトルバスで沼田バス停で降りて徒歩2分ぐらいです。製麺所なので味は醤油ラーメンとチャーシューめんしかないですが、製麺所のつるもちっとした麺が絶品です。帰りは確実に売り切れていますが、麺やスープは売っていますので買って家で作ってみるのもいいでしょう。
大穂周辺のラーメン(活龍甲殻堂やがむしゃなど)
先ほどの松屋製麺所もラーメンですが、つくば周辺はラーメン激戦区です。食べログのラーメン百名店のお店が何店もあるぐらいです。
活龍甲殻堂は東京ラーメンショーで大賞を取ったうにつけ麺があるお店です。
ふんわりとしたウニの香りがしてきますが、味はそこまでウニを感じないのでウニが苦手な方も食べられると思います。
近くのがむしゃというお店は茨城名物のスタミナラーメンのお店です。スタミナラーメンとは醤油味のラーメンにたっぷりの野菜とレバーの餡掛けが乗ったラーメンです。山で消耗したスタミナはここで回復するのがおすすめです。
やまびこ弁天
ラーメンよりもうどん派におすすめしたいお店です。交通の便はよくないので車使用者向けです。つくばといったらつくばうどんですがこちらは京都出身の店主が作る京風のうどんです。注文が入ってから手打ちしていて麺も均一ではないのでいろいろな食感が楽しめます。カレーうどんには自家製のキムチが入っていましたがキムチの辛味とカレーの辛味ってまったく違うのでキムチの辛味がいい感じにアクセントになっていて美味しかったです。
クーロンヌ
パンの街つくばを代表するパン屋です。つくば駅から10分ぐらい歩いたところにお店もあるので登山する前に寄るのもいいと思います。
おすすめはとても長いソーセージロール。フランスパンは腹持ちするのでエネルギー補給にとてもいいですし、ウインナーの塩分が登って疲れた身体に染み渡るはず。とても長いですが、目の前でお好みの長さにカットしてくれますので食べやすくなります。もちろんそのほかのパンも美味です。
初心者の方はもちろんですが、何回も登ったけど登っただけでそのまま帰ってしまうかたもいろいろ楽しみ方はあるとは思いますので筑波山登山の参考になればと思います